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'''勅'''（ちょく）は、[[天皇]]の言葉、あるいは天皇の命令を直接に伝える文書。これを文書にしたものを'''勅書'''（ちょくしょ）と言う。主に特定の人物・組織などを対象に天皇の意思を伝えるために用いられた。
『[[日本書紀]]』などに由来が求められるが、[[金石文]]としては[[天武天皇]]の時代に改葬された[[船王後]]の[[墓誌]]に、船王後が[[舒明天皇]]より勅によって位を与えられたことが記載されている。
[[大宝律令]]の制定後は[[公式令]]に基づいて出された[[勅旨]]などの勅書のことを主に指した。また、[[奈良時代]]の[[天平宝字]]8年（[[764年]]）には勅及び勅書の遂行と[[天皇]]及び宮中の用度を担当する[[勅旨省]]（ちょくししょう/てしのつかさ）が設置されていたことがあるが、[[延暦]]元年（[[782年]]）の行政整理の際に[[造宮省]]とともに廃止されている。
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