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[[Image:MyvatnIsland.jpg|thumb|200px|ミーヴァトン湖にできた溶岩の小島]]
 
'''ミーヴァトン湖'''('''Mývatn''')(Mývatn)は[[アイスランド]]の北部にある[[火山湖]]である。[[火山]]活動の活発な地域にあり、湖水は富栄養型。平均水深は2.5mと非常に浅い。面積は37km²<sup>2</sup>
 
23002,300年前に起きた[[溶岩]]の[[噴火]]によって形成された。[[ラクスアゥ川]]が流出しており、川も含めて自然保護区となっている。名前はアイスランド語で「蚊の湖」を意味する。これは夏場に現れる巨大な[[ユスリカ]]の蚊柱に由来する。
 
== 生態系 ==
栄養素豊富な湖水の元に、直径10cm以上に成長する巨大な[[マリモ]]の他、[[ミジンコ]]、ユスリカの幼虫が生息している。これらを餌とする水鳥の繁殖地となっており、13種が生息しているとされる。個体種はユーラシア種、北米種、また寒帯種と北極種の独特の混成となっている。
 
水鳥のほとんどが渡り鳥であり、多くは4月から5月にかけて北西ヨーロッパからやってくる。もっとも多いのは、[[キンクロハジロ]]で、次に多いのが[[スズガモ]]である。他に[[キタホオジロガモ]]、[[ウミアイサ]]、[[ヒドリガモ]]、[[オカヨシガモ]]、[[マガモ]]、[[クロガモ]]、[[コガモ]]がみられる。約20002,000羽の鳥が湖とその周辺の生態系に養われている。キタホオジロガモは温泉や流水によって凍らないところで越冬する。この種は普通、木のうろを利用して営巣するが、ここでは溶岩の穴を利用している。
 
その他の水鳥の巣は湖と周辺の湿地帯に豊富に存在し、付近の農家は、水鳥たちの巣から卵をとるときには4つの卵を残すという習慣を持ち、水鳥たちの保護に努めている。
 
カモのほかにも、[[ミミカイツブリ]]、[[アカエリヒレアシシギ]]、[[ハシグロアビ]]、[[アビ]]、[[オオハクチョウ]]などがみられる。
 
ラクスアゥ川ではブラウントラウトや[[サケ]]が豊富に生息しているが、自然保護のためフィッシングをするには非常に高額な許可料を要する。
 
== 景観 ==
湖の周辺には火山活動で形成された[[溶岩柱]]やシュードクレータと呼ばれる[[噴出口]]が見られ、観光地にもなっている。
 
湖の形成期、噴出した溶岩は現在の位置から50kmほど[[北極海]]寄りの低地に流れ、当時その付近に存在していた大きな湖に流れ込んだ。高温の溶岩は湖沼沈殿物の下に入り込み、水蒸気爆発を起こしてクレーターを形成した。この種の水蒸気爆発が繰り返し発生したことで、複数のクレーターが積み重なった景観が湖周辺に形成された。このクレーターはシュードークレーター(擬クレーター)と呼ばれる。このクレーター列は、割れ目噴火の典型例として教科書等にも取り上げられる。
 
== 関連項目 ==
{{geo-stub}}
* [[湖の一覧]]
* [[マリモ]]
 
<!-- == 参考文献 == -->
 
<!-- == 外部リンク == -->
 
[[Category{{DEFAULTSORT:アイスランド|みいうあとん]]}}
[[Category:アイスランドの地形|みいうあとん]]
[[Category:ヨーロッパアイスランド湖|みいうあとん地形]]
[[Category:ヨーロッパの湖]]
{{geoWorld-stub}}
 
[[cs:Komáří jezero]]