「ハウスキーパー」の版間の差分

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== 雇用者 ==
中流階級家庭に広く家事使用人が見られた[[ヴィクトリア朝]]においても、ハウスキーパーを置くことができたのはごく一部であり、年1500から2000ポンドの収入がハウスキーパーを雇用する最低ラインであったとされる<ref>前掲書、p.85</ref>。中流階級と見做される最低限の収入は年200ポンドであり、上層中流階級といえども年1000ポンド程度の収入であったことを考えると、最低でも1500ポンドという条件は一般的な中流家庭の収入を大きく凌駕している。そのため、ごく一部の上流家庭か、下層上流階級よりも裕福な銀行家、大貿易商などの中流階級最上層の家庭のみがハウスキーパーを置くことが可能であった。ハウスキーパーを置く余裕のない中流階級家庭では、女主人が直接、女性使用人を監督した。ハウスキーパーが置かれた家庭では彼女の他に最低でも五、六人の使用人(料理人、男性使用人、および三、四人の女性使用人)が雇われているのが普通であった<ref>この内訳はハウスキーパーを雇用する家庭より1ランク下の家庭(年収1000ポンド程度)。Huggettによればハウスキーパーを雇用可能な年収1500以上の家庭で雇用する使用人は男2人、女4人(Huggett, 1977, p.54)。
</ref>。