「ノンフィクション「逆転」事件」の版間の差分

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:出版当時、既に刑期を終えていた被告4人のうち、1名は死亡し、Aの所在は不明であったが、伊佐は残り2名から実名表記の了承を得ていた。
 
1978年、[[日本放送協会|NHK]]は『逆転』を元にしたドラマを放送しようと企画した。原告Aを探し出して取材を行い、実名を用いて放送する旨を伝えた。Aは服役後、沖縄を離れ、東京で運転手として働き、結婚もしていたが、勤務先や妻には前科のことを隠していた。放送によって解雇や離婚という事態になるのをおそれたAは、NHKに放送禁止を求める仮処分を申請し、結局、仮名で放送することにより和解した。その後、プライバシー侵害による精神的苦痛をこうむったとして、『逆転』の著者に対し、慰謝料の支払いを求める民事訴訟を起こしたものである。
:その後、勤務先の社長や妻には、前科の件について理解を得られ、Aがおそれていた事態は避けられた。なお、現在刊行されている『逆転』(岩波現代文庫)は仮名表記になっている。