「読者参加型ゲーム」の版間の差分

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Muumoon (会話 | 投稿記録)
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ゲーム性の工夫としてよくある物が、キャラクター同士がなんらかをめぐった争奪戦のライバルとして対立しているような構図になってるものである。どのキャラクターがその争奪戦で有利に立てるかは投票数によって決まる。純粋に投票数だけで争奪戦の有利不利が決まるものもあれば、RPG型と同じくキャラクターに能力値を設定して[[行為判定]]による対決で争奪戦の順位を決定するものも存在する。このとき、そのキャラクターの投票数が行為判定へのボーナスとして影響するのが基本である。人気のあるキャラクターはそれだけ強くなるのである(逆に行為判定が行われるゲームでは人気のないキャラクターが逆転することもありえる)。このような争奪戦タイプのゲームでは読者同士が組織票を行うためキャラクターごとの応援団のようなものも誌上のコーナーで発足することもある。「本命であるAというキャラクラーのライバルのBというキャラクターを蹴落とすためにCというキャラクターを支援する」などといった戦略もあり、別のキャラクターの応援団同士が連携するなどといったこと良く行われる。
 
キャラクターへの人気投票を行うだけでなく、「キャラクターたちに対してどういう行動をさせたいか」や[キャラクターたちがどんな事件に巻き込まれるか」などを用意された選択肢から選んでハガキに書いて送ることを主体にしたゲームもある。近年ではこのタイプが人気投票型の主流である。このタイプの場合では、それぞれのキャラクターに対してもっとも応募数が多い選択肢が採用されて次回のキャラクターたちの行動が決定される。そしてその複数のキャラクターたちのそれぞれの行動が一つのストーリーを形作るのである。このタイプのゲームでは「キャラクターの対決における行為判定」のような数値処理が絡む部分をルールとしてデザインする必要がない反面、予想外の選択肢にもストーリーを対応させる高い文芸力が問われる。近年ではこのまた、「[[シスー・リンセス]]」や「[[双恋]]」などの[[恋愛ゲーム (ゲームジャンル)|恋愛ゲーム ]]的な要素を主体にした人気投票ゲーム場合、ヒロインキャラクターとは別に「人公」が設定されることがある。そしてこの主人公の行動を読者の投稿決定するのである。この主人公はヒロインとは違い読者の分身ということで名前や個性は設定されないこともある。
 
これらの人気投票型のゲームは、応募数が大量にあってもさばきやすいということもあり、製作側からは重宝された。人気投票に対象となるキャラクターたちは基本的にいわゆる美少女キャラが用意されるのが定番だった。これは人気投票を行うのに値するだけの華がキャラクターには必要だったということが大きい。1990年代後半の時期は、[[電撃G's magazine]]や[[E-LOGIN]]など、[[アダルトゲーム]]を含む「[[美少女ゲーム]]」の紹介を主軸とする雑誌で多くの人気投票型の読者参加型ゲームが展開された。(なお、[[パソコンパラダイス]]も1990年代初期から現在に至るまで読者参加型ゲームの連載で知られるアダルトゲーム雑誌だが、この雑誌で行われてるのはキャラクター登録型が中心である)