「札幌市交通局M100形電車」の版間の差分
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[[Image:SapporoStreetcarM101.jpg|thumb|240px|M101号車(2006年6月、電車事業所前)]]
[[画像:札幌市電Tc1形.jpg|thumb|240px|Tc1号車(2006年9月、札幌市交通資料館)]]
'''札幌市交通局M100形電車・Tc1形電車'''とは、[[札幌市
== 概要 ==
[[1961年]](昭和36年)[[7月]]に[[ラッシュ時|ラッシュアワー]]の輸送力増強用として試験的に導入された。分離可能な[[連結車]]で、通称は「[[親子電車]]」
親となる
混雑時は親子を連結した2両編成で、閑散時はM100形の単行で使用する計画で製造された。M101号の連結装置は車両両側に設けられており、単独使用中の方向転換にも対応できる。投入路線は特に混雑の激しい「2系統」となるため、[[札幌市電#現存・廃止路線一覧|鉄北線]]に存在する、[[日本国有鉄道|国鉄]][[札幌駅]]構内を横断する[[立体交差|陸橋]]の勾配に対応した登坂性能を確保する必要があった。そのため、トレーラーであるTc1形の運転台側台車にもモーターが1台装備されているが、Tc1形のみでの単独運転は出来ない。
実際には連結・開放に手間がかかるため、常に連結状態で運用された。後に[[連接台車|連接車]]が登場し、2両が非貫通であることから運賃収受の方法を連接車と共通に出来ないため、[[1970年]](昭和45年)10月に分離の上、M101号はワンマン改造されて継続使用、自走ができないTc1号は廃車となった。連結の必要が無くなったので、M101号の連結装置は撤去されている。▼
「札幌スタイル」を確立した[[日立製作所|日立]]製の[[札幌市交通局330形電車|330形]]とは異なる丸みの少ない車体で、そのデザインテイストは、同じ[[日本車輌製造|日車]]製でエム・ティーシーの発展型ともいえる[[連接台車|連接車]]、[[札幌市交通局A800形電車|A800形]]、[[札幌市交通局A810形電車|A810形]]に受け継がれた。系統表示灯をはさみ、2灯とも前面窓下に配置された[[前照灯]]と、両開き式の中扉は、どちらも札幌市電としては初めての採用である。Tc1形の前扉は運転台側にのみに設けられており、連結面側が先頭となるサイドには中扉しかない。常に、前の車両は運転手と車掌の二人、後ろの車両は車掌一人の乗務となる。
M101号は[[1990年代]]後半に[[札幌市交通局330形電車|330形]]に続いて[[札幌市交通局3300形電車|3300形]]と同様の車体に更新される計画があったが、現在の所実施されておらず、塗色も他車が「STカラー」と呼ばれる緑と白の塗り分けに変更される中、唯一両デザートクリーム・ライトグリーンの旧色で残されている。▼
▲実際には朝夕の連結
▲M101号は[[1990年代]]後半に[[札幌市交通局330形電車|330形]]に続いて[[札幌市交通局3300形電車|3300形]]と同様の車体に更新される計画があったが、現在の所実施されておらず、塗色も他車が「STカラー」と呼ばれる緑と白の塗り分けに変更される中、唯一
== 改造 ==
; [[集電装置]]
: 製造当初はビューゲルであったが、後にZ形パンタグラフに交換された。また、Tc1号にも信号用架線スイッチ操作の必要からビューゲルが設けられていたが、不要となったため撤去された。
; 車体更新
: [[1981年]](昭和56年)に車体更新が実施された。同時に正面バンパー下部のスカート形状が変更された。
== 保存車 ==
Tc1号は[[1971年]](昭和46年)10月に廃車となり、幌北(ほろきた)車庫で保管後、[[1975年]](昭和50年)から[[札幌市交通資料館]]に保存されている。
== 主要諸元 ==
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