「逆推力装置」の版間の差分

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推力は噴射の逆向き
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[[画像:Thrust.reverser.fokker70.arp.detail.jpg|thumb|right|200px|[[フォッカー 70]]の逆噴射装置]]
[[画像:Air Canada 777.jpg|thumb|right|200px|逆噴射装置を展開している[[ボーイング777]]。エンジン周りのリング状の隙間からバイパス空気流を前方に噴射する]]
'''逆噴射装置'''(ぎゃくふんしゃそうち)とは、[[エンジン]]の[[推力]]方に切り替えることによって[[飛行機]]を減速させるための装置である。'''スラストリバーサ'''とも呼ぶ。
 
[[着陸]]時に車輪[[ブレーキ]]や[[スポイラー (航空機)|スポイラー]]と同時に使われ、[[滑走]]距離を短縮するために用いられる。逆噴射で機体を減速させるに十分な推進力を得るためには、エンジンを吹かさなければならないのでとても大きな騒音が発生する。
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一般的な[[ジェット機]]では、搭載している[[ジェットエンジン]]の構造により2種類の方法がある。
 
[[ターボジェットエンジン]]や低バイパス比の[[ターボファンエンジン]]では、エンジン後方のノズルに蓋をするような装置があり、これで後方に噴射していた排気ガス全体を斜め前方に反射して制動する。
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画像:Klm.fokker70.ph-kze.arp.jpg|逆噴射装置 展開前
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一方、近年の大型旅客機などに採用されている高バイパス比のターボファンエンジンでは、コアエンジンを覆っているバイパス空気流のみの向きを変え、コアエンジンを通過してきた燃焼ガスについてはそのまま後方に噴射し続ける。つまり「逆噴射」とはいうものの、一部についてはそのまま方への推進力として残っている。例としてバイパス比4(バイパス空気流80%:燃焼ガス20%)のエンジンでは、80%が前方への噴射され20%が方への推力として残り、差し引かれた60%の推進力で制動を行っているということになる。
 
{{Main2|ターボファンエンジンのバイパス比については[[ジェットエンジン#バイパス比]]を}}