「マーケット・ガーデン作戦」の版間の差分

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北部アーネム地区に降下した英第1空挺師団の空輸は滞りなく行われたが、運悪くグライダーに搭載されている偵察ジープは降下の時点で半数以上が失われ、残りはアーネムへの先導をしている途中で待ち伏せにあった。したがって、アーネムの橋を確保するただ一つの可能性は徒歩であった。さらに、輸送機の不足から師団全兵力の輸送は行われず、初日に降下したのは第1パラシュート旅団と第1グライダー旅団のみであった。第1パラシュート旅団はアーネムの橋の確保を担当し、第1グライダー旅団は翌日の残余部隊(第4パラシュート旅団および第1グライダー旅団)のための降下予定地確保を担当することとなった。
 
英第1空挺部隊による、アーネムの橋の確保は困難を極めた。第1パラシュート旅団の三個大隊のうちの二つは、たまたま降下地点付近に駐屯していたドイツ軍(第16装甲擲弾訓練予備大隊:セップ・クラフト[[親衛隊少佐]]、および第9SS装甲師団ホーエンシュタウフェンの一部)の攻撃をうけ進撃速度が遅れた。残りの[[ジョン・フロスト]]中佐に指揮された第1パラシュート旅団第2大隊は幸いにも無防備な進撃路を発見した。途中にあった鉄道橋はドイツ軍に爆破されたが、19時半にはアーネムの道路橋に到着し防御陣地を形成した<!--橋を見通せる民家や橋の傾斜路の東西に火線を構築した程度-->。しかし、残りの二個大隊は、後方から来た敵の増援により進撃が遅れた。よって降下第二陣を待ち、翌日の再攻撃が決定された。ドイツ側は降下地点(オースターベーク付近)からアーネム周辺の防衛線としてクラフト少佐の残兵と第9SS機甲師団を中核とした16の部隊をルートヴィヒ・シュピンドラー[[親衛隊中佐]]が組織する[[戦闘団]]シュピンドラーとして再編した。
[[Image:Operation MARKET-GARDEN - 82.Airborne near Grave.jpg|200px|thumb|left|82空挺師団の降下]]