「電子銃」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m 微修正、Cat
編集の要約なし
1行目:
[[Image:Egun.jpg|thumb|250px|right|[[ブラウン管]]の電子銃]]
'''電子銃'''(でんしじゅう、Electron-gun,e-gun)とは、固体中の[[電子]]を高[[熱]]や高[[電界]]により空間に放出させ、これを電界により加速すると共に、電子レンズにより[[電子線]]をビーム状に収束させて照射する装置。
 
固体中の電子を空間に取り出す電子源(エミッタ)には、熱エネルギにより電子放出を行う[[エジソン効果|熱電子放出]]型と、高電界により固体表面近傍のポテンシャルバリアを薄くすることにより量子力学的[[トンネル効果]]により空間に電子を取り出す電界放射型 (Field Emission) がある。前者は、安価に安定な電子源が得やすいため、[[ブラウン管]]などに広く用いられているが、後者のタイプは微細な電子源(点電子源)が得やすく、また高い電流密度が得られるため、高分解能[[電子顕微鏡]]や[[電子線描画装置]]などに用いられている。
 
ほかにも[[熱電子]]放出型FEG(Thermal Field Emission Gun) の電子銃も使われており、同様に[[電子顕微鏡]][[電子線描画装置]]などに用いられている。加熱しているためアウトガスの吸着が少なく、長寿命で安定的な電子線放出が行える。
 
[[category:電子工学|てんししゆう]]