「2007年の韓国シリーズ」の版間の差分

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そして、リオスとケニー・レイボーンの対決で幕を開けたシリーズは、レイボーンが6回2失点と比較的に好投しながらも、相手のリオスがSKの打線を完封に抑え、斗山の先勝で始まった。続く第2戦でも斗山の打線がSK先発の蔡秉龍(チェ・ヒョンヨン)を攻略して先発のランデルを援護。敵地で行われた2戦をものにして、そのまま一気に優勝まで貫くかと思われた。
 
それまで24回行われた韓国シリーズで先に2敗をしたチームが逆転優勝をした前歴がなかったこと、そして第3戦から斗山の本拠地である蚕室球場に場を移して行われることから、斗山の優勝はほぼ確実に見えた。が、第3戦でSK投手陣の内角をえぐる投球に敏感になった斗山の選手たちが興奮。両チームの選手がベンチを出て乱闘寸前まで行く騒ぎを起こすと、これが逆にSKの選手たちの奮い立たせるきっかけを与えてしまった。
 
結局、第3戦はSKが9対1の楽勝でシリーズを1勝2敗に持ち込むと、第4戦では22勝のエース、リオスを先発に出した斗山に対してSKの金星根監督は公式戦3勝7敗の高卒ルーキー、金廣鉉(キム・グァンヒョン)を先発に予告する度肝を抜く大胆な采配を見せた。みんながリオスを避けて自軍の投手陣を温存するため作った捨てゲームと見た、しかし負ければ王手をかけられる試合に高卒ルーキーを先発させたことに疑問を示した、その第4戦で金廣鉉が7回2/3を無失点で投げぬけると、打線の方は中3日の登板で疲れ気味を見せた相手先発リオスほ2本のホームランで撃沈させ、4対0で快勝。すべての専門家とファンを驚かせる大番狂わせを演出して、シリーズを2勝2敗のタイに持ち込んだ。