「テングタケ科」の版間の差分

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'''テングタケ科'''(Amanitaceae)は[[ハラタケ目]]に分類される[[キノコ]]の科のひとつ。そのほとんどが[[菌根菌]]であるため、単生、もしくは散生で発生する。[[傘 (キノコ)の部位#傘|傘]]は円形で、条線があるものやイボ状の突起があるものもある。[[胞子紋]]は白色。[[柄 (キノコ)の部位#柄|柄]]はまっすぐ伸び、傘の中心に付く。傘と柄は容易に分離し、成菌の多くは明確な[[つば (キノコ)の部位#つば|つば]]と[[つぼ (キノコ)の部位#つぼ|つぼ]]を持つ。食用となるものは美味だが、本科のキノコには[[毒]]を持つものが多く、中には猛毒菌もあるので注意が必要である。近年では[[ウラベニガサ科]]と統合し、ウラベニガサ科にしてしまう場合もある。
 
== 下位分類 ==
;テングタケ属(Amanita)
:代表的なものに[[テングタケ]]や[[ベニテングタケ]]、[[タマゴタケ]]などが知られる。中でも特に有名なベニテングタケは、その派手な色彩から猛毒と考えられがちだが、同属の[[ドクツルタケ]]や[[タマゴテングタケ]]に比べてその毒性ははるかに弱く、少量の摂取なら重篤な中毒に陥ることはまずない。が、非常に毒性の強い[[α-アマニチン]]はやはり含まれるので、安易に摂食すべきではない。テングタケの傘表面には多量の[[イボテン酸]](旨味成分でもある)が含まれており、乾燥すると脱炭酸して[[ムッシモール]]となる。これらを摂取すると双方が[[中枢神経]]系の抑制伝達物質である[[γアミノ酪酸]](GABA)の機能を阻害し、結果、GABA[[受容体]]に作用して精神錯乱や譫妄症状を引き起こす。テングタケの10~15%程度であるが、ベニテングタケにもイボテン酸が含まれる。テングタケ属の亜属には、テングタケ亜属とマツカサモドキ亜属がある。
 
:;テングタケ亜属
::[[ベニテングタケ]](有毒)、[[タマゴタケ]](食用)、[[カバイロツルタケ]](食用)…など
 
:;マツカサモドキ亜属のキノコ'''
::[[タマゴテングタケ]](猛毒)、[[ドクツルタケ]](猛毒)、[[ガンタケ]](微毒)…など
 
;ヌメリカラカサタケ属(Limacella)
:[[ヌメリカラカサタケ]]と[[チャヌメリカラカサタケ]]は、日本でも秋の[[落葉樹林]]でしばしば観察できる。テングタケ属と違い、つば、つぼが両方ともはっきりしない。鱗片状にささくれ立った傘には粘性がある。毒はなく食用にもなるが、粉臭くて旨くない。近年でも数種の再分類がなされるなど、未だ不確定な要素が多い分類群である。
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画像:Amanita rubescens.JPG|[[ガンタケ]](微毒)
画像:Mushroom01.jpg|[[テングタケ]]の仲間
画像:Mushroom02.jpg|[[テングタケ]]の仲間(傘)
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