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== 用語 ==
[[中国]]では漢語として「'''[[輿論]]'''」という用語が古くより存在した。一例を挙げれば、[[唐]]の[[李商隠]]は、その「汝南公の為に赦を賀するの表」の中で、「直言の科(とが)を取れば、則ち輿論を聴く者、算(かぞ)うるに足らず、宥過の則を設くれば、則ち郷議を除く者、未だ儔(ともがら)とすべからず」と述べている。ここでは、「輿論」は、郷議という言葉と対句として使用されている事がわかる。また、その語義を[[明]]代の『''類書纂要''』は、「輿論とは、輿は衆なり、衆人の議論を謂うなり」と説明している。さらに、輿論と同様の意味で、『''[[晋書]]''』の「王沈伝」では、「輿人之論」という用語が使用されている。「輿人」とは、衆人、つまり多くの人々のことを言うので、「輿論」と同義語であることが分かる。
 
「世論(せいろん、せろん)」もまた、中国の古典(たとえば『晋書』など)に用例があり、戦前の日本の[[軍人勅諭]] <ref>[[軍人勅諭]]には「世論に惑はず政治に拘らず」とある。</ref>にも用いられた言葉である。「世論」も「輿論」もほぼ同じ意味を持つ熟語である。違いは[[輿論]]参照
 
日本では戦後、[[当用漢字]]による漢字制限によって「世論」と「輿論」の選択の余地がなくなり、すべて「世論」と書かざるをえなくなった。また同時に「[[輿論]]」の「ヨロン」という読みに引きずられる形で「世論」に対しても「よロン」という[[湯桶読み]]が一般化した。
 
== 概要 ==