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最初のストーリーは、同じタイトルの本(1956年)と映画(1957年)を元に構想された。
発端は、ニューイングランドの小さな町で広まるゴシップ。 最初のエピソードでは、マイケル・ロッシ医師(エド・ネルソン)が、ペイトンプレイスの町で開業しにニューヨークからやって来る。 新聞記者、マシュー・スウェイン(ワーナー・アンダーソン)は、普通ペイトンプレイスのような町は、住もうとするのではなく逃げようとするものだとロッシ医師に言う。
 
マシューのめいのアリソン・マッケンジー([[ミア・ファロー]])は、親友で同級生であるノーマン・ハリントン(クリストファー・コネリー)の兄、ロドニー([[ライアン・オニール]])と恋に落ち、初めてのキスをした途端、すっかり舞い上がってしまう。エピソードの終わりでは、アリソンの母親、コンスタンス(ドロシー・マローン)が、娘アリソンとロドニーの新たな関係を知り、あからさまに難色を示した。
 
[[Image:Peytonplace2.jpg|left|frame|第1シーズンの序盤、アリソン(ミア・ファロー)はベティ(バーバラ・パーキンス)がロドニー(ライアン・オニール)といちゃつこうと奮闘しているせいで面白くない。]]
 
ロドニーは、彼の父、レスリー(ポール・ラングトン)と、父の秘書のジュリー・アンダーソン(ケーシー・ロジャース)の情熱的な抱擁を見てしまい混乱する。ジュリーは、ロドニーのガールフレンド、ベティ(バーバラ・パーキンス)の母なのだ。
 
ロドニーはベティに、これ以上彼女と付き合うことはできないと宣言、すぐにアリソンと新たに付き合い始めた。ベティは、ロドニーが彼女を振った真の理由を告げてもらえず、混乱し傷ついた。1964年10月のエピソードで、ロドニーはベティの心を急いで取り戻し、父レスリーを困らせるためにベティと結婚した。
 
一方、第一シーズンの中盤には、新たな主要人物、エリオット・カーソン(ティム・オコナー)がペイトンプレイスに登場。エリオットはアリソンの実父であり、彼の妻、エリザベスを殺した罪で投獄されていた。しかし真犯人は、ロドニーの母キャサリン(メアリ・アンダーソン)。彼女はロドニーを甘やかし、巧みに操っていた。
 
エリオットはやがて潔白を証明し、アリソンの母コンスタンスと結婚した。 後に彼らの間には息子マシューが生まれた。マシューは1985年のシリーズ続編「Peyton Place:The Next Generation」では、ケリー(デボラ・グッドリッチ)という娘に変えられている。
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1965年9月には、コンスタンス役のドロシー・マローンが突然、緊急手術を受けることになった。コンスタンスはその時点でストーリーに非常に深く関わっていたため、彼女を突然外すことは難しく、プロデューサーは窮地に立たされた。結局、マローンが1966年1月に復帰するまで、ローラ・オルブライトがコンスタンス役を引き継いでシリーズを続けた。
 
ロドニーは2年の間、彼が愛していた少女・アリソンと、彼が結婚した女性・ベティのどちらを選ぶか決めることができなかった。1966年、ミア・ファローは、映画の仕事に専念するためと、フランク・シナトラとの結婚のために「ペイトン……」シリーズを去った。アリソンが去ったことで、町でロドニーを巡る恋の競争は無くなり、ベティはロドニーに多少寛容になった。
 
ベティは結局、ロドニーと離婚して、陰気だがハンサムな弁護士、スティーブン・コード(ジェームス・ダグラス)と結婚。やがてスティーブンと離婚し、ペイトンプレイス住民たちの複雑な人生模様が交錯する中、ロドニーと再婚した。ロドニー・ハリントンとスティーブン・コードは、実は異父兄弟であり、そのことが彼らの争いを激化した。後に家政婦のハンナ・コード(ルース・ワーリック)が、実はスティーブンは、ロドニーの母キャサリンの私生児であり、ロドニーとは血の繋がりが無いことを明かした。
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== 視聴率と放映時間 ==
放映開始時、「ペイトン……」は一週間に二度放映された。両方の回とも[[ニールセン]]の[[視聴率]]調査でトップ20にランクインし、そのことでABCABCは、1965年秋より放映を一週間に三度に増やした。
この放映拡大は、現在多くのテレビ史研究家が行きすぎであったと考えている。第一シーズン、「ペイトン……」の視聴率が再びトップ30に入ることはなかった。そして、ドラマの制作ペースは1週間あたり2回分に落とされた。
 
1969年には、回ごとにドラマの視聴率は下がり、6月にドラマの終了が発表されるまで、「ペイトン……」は1週間に1回放送されるだけになった。
 
「ペイトン……」は、セックスと不信心について率直な姿勢で語るのを、ネットワークテレビで観ることができたドラマの、最初のひとつだった。それをふまえて、ABCABCの幹部は、ドラマの放映を午後9時30分のみ許可した。[[米国東部標準時]]では、多くの子供とティーンエイジャーがベッドにいることになっていた時間である。
 
1968年、ドラマの視聴率が落ち込んだことで、一度逃げた視聴者を取り戻さなければならなくなり、ドラマの放映時間は8時30分に繰り下げられた。
 
シリーズは1972年4月3日から1974年1月4日まで「Return to Peyton Place」と題され、昼間のシリーズとして復活した。
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== トリビア ==
* 「ペイトン……」の成功で、ライバルのネットワーク[[CBS]]は1965年、ドラマ「[[As the World Turns]]」のキャラクター[[Lisa Miller Hughes]]をスピンオフさせ、プライムタイムのテレビドラマ「Our Private World」を制作、「ペイトン……」と同じ週2回放送の形式を採用した。「Our Private World」は批評も視聴率もふるわず、翌年Lisaのキャラクターは「[[As the World Turns]]」に戻された。
* アリソン・マッケンジーはミア・ファローにとって、初めての主要な役だった。ファローの演技に大いに寄与したのは、彼女が子どもの時、[[ポリオ]]患者として経験した傷つきやすさであると喧伝された。
* ファローは、 映画監督ジョン・ファローと、映画「[[ターザン]]」シリーズで初代ジェーンを演じた女優、[[モーリン・オサリヴァン]]の娘である。
* 元々、ベティ・アンダーソンのキャラクターは、第1シーズンの序盤、交通事故で消える予定だった。しかし、ベティのキャラクターに視聴者が強く好感を持ったため、脚本家が構想を変更した。したがって、ベティに扮する女優パーキンスは、「ペイトン……」のシリーズで長く、儲かる仕事を保証された。
* ロドニー役のライアン・オニールは後に、レイチェル・ウェルズ役のリー・テイラー=ヤングと結婚、離婚した。
* ジル・スミス役のジョイス・ジルソンは、後に占星術師として知られるようになった。