「こけら落とし」の版間の差分

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'''杮落し'''(こけらおとし)とは、新しく建てられた[[劇場]]で初めて行われる催しのことである。演目はそれぞれの劇場の特性に合わせた内容で、概ね慶事の内容であることが多い。「杮(こけら)」とは木片のことであり、建設工事の最後に木片を払うことが[[語源]]になっている。[[陸上競技場]]、[[球技場]]、[[野球場]]などのスポーツ施設が開場する際、報道で「杮落し」と表現される場合があるが、本来は[[劇場]]に用いる言葉なので誤用だという指摘がある。「杮(こけら)」という字は「柿(かき)」と同じに見えるが、「柿(かき)」は「木部五画(旁が「亠+巾」)」なのに対し、「杮(こけら)」は「木部四画(縦棒が繋がる)」である。しかし、過去の文献によれば、両者は明確には区別されておらず、例えば『[[康熙字典]]』では逆になっており、両方とも「柿(木部五画)」とするものや、両字は同じ字の別字体と説明するものもある。これを根拠にして、JIS規格では「柿(木部五画)」が両方の字を包摂するものとしている。これに対し、字典で区別されていないのは後の混同によるものであり、字義を考えれば「こけら」は「杮(木部四画)」で書くべきとする説もある。[[歌舞伎]]発祥の言葉に、「杮落しを見ると寿命が延びる」というものがある。