「ミクロトーム」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
TottyBot (会話 | 投稿記録)
m robot Adding: id:Mikrotom
GcG (会話 | 投稿記録)
画像追加
1行目:
[[画像:Sledemicrotoom_Reichert-Jung_Hn40.jpg|thumb|250px|滑走式ミクロトーム]]
[[画像:Electrical microtome.jpg|thumb|回転式ミクロトーム(電動)]]
 
'''ミクロトーム'''([[英語|英]]'''Microtome''')とは、[[顕微鏡]]での観察に用いる試料を極薄の切片にするために用いられる器具のことである。
 
11 ⟶ 14行目:
 
===光学顕微鏡観察用===
かつては[[砥石]]で研いで繰り返し使う[[鋼鉄]]製の刃が主流だったが、今日では研ぐ技術を持つ技術者が少なくなったこともあり、使い捨ての刃が主流になっている。回転式と滑走式に大きく分類されている。

刃が固定されておりハンドルの回転に連動して試料が連続して繰り返し上下方向に動く物が回転式、試料が固定され刃が前後方向に動く物が滑走式と呼ばれ、小さな面積の連続切片を作るには前者、広い面積の切片を作るには後者が用いられる。薄切時の駆動方式には手動式のものと電動式のものとがある。病院の検査室などでは滑走式が主流であり、回転式は大学・企業・研究室などで主に用いられている。
 
学習用にはマイクロメーターを用い、かみそりの刃などで切断を行う簡便なものもある。
 
===電子顕微鏡観察用===
包埋した試料の大雑把な整形には[[ガラス]]ナイフが、観察用の試料の切り出しには[[サファイア]]ナイフや[[ダイヤモンド]]ナイフが用いられる。ガラスナイフは既製品も販売されているが、使用直前にガラス板を割って作成したものが切れ味が良い。

ダイヤモンドナイフは、刃渡りにも依るが数十万円~数百万円程度で販売されている。TEM観察用の切片は厚さが20~50nmほどであり、ミクロトームの試料送りにも精度が要求される為、ほとんどが回転式で電動式のものである。試料送り自体の機構としては、機械(歯車)式や熱膨張式がある。
 
[[Category:顕微鏡|みくろとーむ]]