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== 命令の方式 ==
命令の方式は、CPUの種類によって大きく異なる。例えば、固定長命令のものと可変長命令のものがある。また、[[命令セット]]の設計方針では、[[CISC]]と[[RISC]]がある。さらに、主記憶[[メモリ]]の[[アドレッシングモード|アドレス指定方式]]に関しても、様々である。▼
▲命令の方式は、CPUの種類によって大きく異なる。例えば、固定長命令のものと可変長命令のものがある。また、命令セットの設計方針では、[[CISC]]と[[RISC]]がある。さらに、主記憶[[メモリ]]の[[アドレッシングモード|アドレス指定方式]]に関しても、様々である。
=== オペランドの個数による分類 ===
:処理対象のデータが[[スタック]]に格納されているコンピュータで使用される。例えば、加算や乗算などの演算は、スタックの上二つを取り出して演算結果をスタックにプッシュする。よって、命令語は、ADD, MULのように一語で表現できる。
:加算や乗算の対象となる二つのデータのうち、少なくとも一方が[[レジスタ (CPU)|レジスタ]]上に存在しなくてはならない命令形式。たとえば、「ADD レジスタA メモリX」(レジスタAの中身とメモリXの中身の和をレジスタAに保存せよ)という命令は書けても、「ADD メモリX メモリY」などとは書けない。演算対象にしたいデータは、一旦、レジスタにロードする必要がある。
:演算対象の二つの数値が共にメモリに存在していても、演算できる方式。例えば、「ADD メモリX メモリY」(メモリXの中身とメモリYの中身の和をメモリXに保存せよ)という命令が使える。
:2アドレス命令形式に対し、データの保存場所を指定できるようにしたもの。例えば、「ADD メモリX メモリY メモリZ」(メモリYの中身とメモリZの中身の和をメモリXに保存せよ)という命令が使える。
== 命令の依存関係 ==
近年のCPUは、[[パイプライン処理]]や[[アウト・オブ・オーダー実行]]を行うことが多い。こうしたCPUでは、先行命令より後続命令が先に処理を終える可能性があるので、命令の依存関係が問題になる。命令の依存関係は、以下のように分類できる。
:前の命令の結果を、後続の命令が使用する場合。
:レジスタに関して、前の命令が読み出した後に、後続の命令が書き込まなくてはならない場合。これは、レジスタの個数が多ければ、後続の命令は別のレジスタに書き込めば問題ない('''[[レジスタ・リネーミング]]'''という)。
:レジスタに関して、前の命令と後続命令が結果を同じ場所に書き込む場合。これも、命令の結果を別の場所に書き込めるようにできば問題ない。
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