「収束半径」の版間の差分

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Suutaroka (会話 | 投稿記録)
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:<math>C = \limsup_{n\rightarrow\infty}\sqrt[n]{|c_n|}</math>
 
("lim sup" は[[上極限]]を表す)であれば、収束半径は 1/''C'' である。''C''=0 であれば、収束半径は無限であり、複素数平面上に[[特異点]]は存在せず、f (z)が[[整関数]]であることを意味する。
 
ただ、大抵の場合は[[ダランベールの収束判定法]]で事足りる。ある自然数mが存在し、m<nm<nとなるすべての自然数nについてCn≠0Cn≠0となるとき、[[極限]]
 
:<math> L = \lim_{n\rightarrow\infty} \left| \frac{c_{n+1}}{c_n} \right| </math>
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が存在するならば、収束半径は 1/L である。この極限は、上記の ''C'' より計算しやすい。しかし、代わりに ''C'' に関する公式を使わねばならないような場合には、''L'' は収束しない。
 
また、具体的に係数CnCnが求まらない場合は[[優級数]]を用いて評価する方法もある。複素関数の場合には、複素数z<sub>0</sub>を中心とした[[テイラー展開]]の収束半径は、その点から最も近い[[特異点]](微分できない点)までの距離に等しいことが知られている。逆に[[複素数平面]]上に級数が収束する領域を円で表すと、その境界線上には必ず特異点が存在することになる。特異点が存在しない場合は、収束半径は無限大である。
 
[[Category:解析学|しゆうそくはんけい]]