「星光電子」の版間の差分

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その後、米国マイクロウェア(Microware Systems Corporation、現在のRadiSys Corporation)の開発した6809用の[[オペレーティングシステム]]、OS-9を知り、代理店契約を結ぼうとするが、[[千葉県]][[船橋市]]にあったマイクロボードが契約済みだったため、その代わりとしてAuthorized OS-9 Implementorの権利を得る。ただし、この権利の対象はOS-9/6809に限られていた。
 
これ以降、日本の大手メーカー製パーソナルコンピュータに実装されたOS-9/6809は、星光電子が一手に手がけた。(組み込み用途などの一部は除く。マイクロウェアは、OS-9をユーザ自身が移植するためのポートキットを提供していたため、自力で移植することが可能だった)
 
OS-9の代理店契約を結んでいたマイクロボードは、代理店業務をおこなう子会社、マイクロウェアジャパン(千葉県船橋市)を設立し、OS-9のライセンス契約やポートキットなどの販売、コンサルティングなどを中心に事業を行っていたが、[[1989年]]、米国マイクロウェアが完全子会社の日本法人、マイクロウェアシステムズを設立することとなり、マイクロウェアジャパンは代理店業務を終了した。マイクロウェアシステムズは星光電子を元に設立されたため、星光電子の入居していた秋葉原の長谷川ビルに設立された。人員は主に星光電子とマイクロウェアジャパンから移籍した者で構成された。なお、そのような経緯から、しばらくは星光電子の取り扱い製品(CSG IMSなど)の販売も継続した。
 
OS-9/68000以降のOS-9は、[[CD-I]]にCD-RTOSとして採用されたことを除くと、産業用[[リアルタイムシステム]]に採用されることが多くなった。特に、680x0を採用した[[MULTIBUS]]/[[VMEバス]]ボードでは、ほとんど標準的に使用されるようになった。
 
だが、産業用途でも、次第に強力なハードウェアが普及し、リアルタイムシステムも、OS-9のような綿密な設計で作り込んだスリムな製品ではなく、もっと大規模な[[VxWorks]]や、[[Linux]]をリアルタイム対応にした製品に主流が移り、マイクロウェアの経営は急激に悪化。その結果、[[2001年]]7月、[[ラディシス]]に買収された。これはマイクロウェアだけの問題ではなく、他の[[リアルタイムオペレーティングシステム]]を開発していたベンダーも同様で、いくつかのベンダーが買収などによって消えていった。
 
== 製品と仕事 ==