「ピアノ三重奏曲」の版間の差分

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==歴史==
{{クラシック音楽}}
まず、前史として、[[大バッハ]]と同時代(後期[[バロック末期音楽|バロック]])のフランスの作曲家[[ジャン=フィリップ・ラモー|ラモー]]の「コンセール形式によるクラヴサン曲集」は、鍵盤楽器と高音旋律楽器(通常はヴァイオリンまたはフルート)とヴィオラ・ダ・ガンバ(音域はチェロに近い)という編成で、古典派初期のピアノ三重奏曲よりむしろと比べても各楽器の独立性が高く、これをピアノ三重奏曲の萌芽と考えることもできる。ソナタ形式が確立した以降では、[[ヴァイオリン・ソナタ]]と同じく、本来の形は[[ピアノ・ソナタ]]にチェロとヴァイオリンのオブリガートが附くという慣習であった。[[フランツ・ヨーゼフ・ハイドン|ハイドン]]の初期の作品などは、ヴァイオリンとチェロのパートがピアノと[[ユニゾン]]の部分も多かった。ヴァイオリンとチェロをピアノと同等の価値を与えて発展が進んだのは19世紀初頭になってからである。[[ロマン派音楽|ロマン派]]の時代にはヴァイオリンがロマンティックなメロディーを奏するのに適しているという理由で、多くの聴きやすいサロン風トリオが多作された。第二次大戦後にはロマンティックな属性の回避のためにこの編成が極度に嫌われたが、1970年代の[[新ロマン主義]]の台頭と共にこの編成が見直されてきた。現在では Trio Fibonacci などの楽団によってこのジャンルの復興が進められている。
 
==主な作曲家と作品==