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'''雑学'''('''ざつがく''')とは、系統立っていない様々な事柄について、ひとつひとつは意味的なまとまりをもった知識であるが、全体としてはお互いに関連性の希薄な知識の集合のこと、あるいは知識がそういう状態になっていること。それについて学ぶことを指す場合もある。誰もが知っているべき'''一般常識'''も雑学の一部として考えられるが、特に、一般にはあまり知られていない知識に重点を置いて捉えられることが多い。
雑学とは、[[学問]]の対象分野についてではなく、知識の整理のされ方について表した言葉である。一般に、[[学問]]に属する知識は、特定のやり方で系統立てて整理されており、それを学ぶ人は、その道筋に沿って順序だてて、自分が[[研究]]したい分野について知識を深めていくのが一般的である。それに対し、雑学を構成する知識は、お互いに関連性が希薄で、全体としてひとつの学問を構成しない。したがって、雑学という学問は存在しない。また、ある人にとっては、雑学として考えられている知識でも、その分野の研究者にとってみれば、学問を構成する知識の一部分である。
ある学問の内容、あるいはそこから得られる知識は、その分野に詳しい人以外の一般の人に対し、一部分だけを抜き出して紹介される。このような知識は、意味の上では理解可能であるが、系統立っておらず、また考え方の上で応用もきかないことが多い。ものによってはこれが一般常識として定着することもあり、また有用な知識として、あるいは役にはたたなくとも意外な事柄として取り扱われる。
雑学は、体系だった知識でなく、時に役に立つとはいえ無駄な知識の集まりであるとして、重要でないものとして捉えられがちである。ただし、雑学はいいかえれば、一般の人があまり知らないことを、幅広い知識でもあるので、中には聞く人を感心させることをも多く含む場合もある。人を楽しませる道具として、雑学をたくさん持つことには一定の意味がある。
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