「ワイドクリアビジョン」の版間の差分
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'''ワイドクリアビジョン'''とは
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通常のNTSC規格の画面の上下に無画部という黒映像部分を挿入して有効縦横比を16:9とし、無画部に垂直時間と垂直画質、有効部分に水平画質のそれぞれを補強する信号を追加することにより、ワイド化、高画質化を図った。
受信装置については、これら高画質化のどれか、もしくは縦横比の判定装置が実装されていれば対応機器とみなされた。
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既存の機器が使えなくなることを避けるため、EDTV-IIでは
▲=== アップコンバーター・ダウンコンバーター ===
EDTV-IIでは
▲既存の機器が使えなくなることを避けるため、EDTV-IIでは、飛び越し走査のHD画像(1080i)や飛び越し走査のSD画像(480i)なども、全て順次走査のSD画像(480p)に変換してから処理を行うこととした。480i→480pの変換はアップコンバートにあたり、1080i→480pの変換はダウンコンバートにあたる。
▲=== ワイド化 ===
▲EDTV-IIでは、16:9のワイド画像を送受信することを目標とした。NTSCとの互換性を保つため、縦方向に3/4の縮小を行った画像(レターボックス)で送信し、非対応機種でも上下に無画部の入った画像として見られるようにした。しかし、このままでは垂直方向の情報が元の3/4に失われるので、縮小の際に失われる情報を'''垂直解像度補強信号'''として無画部に重畳し、受信機の側で合わせて補完することで垂直解像度が480本程度となるよう図った。
また、この画像を同じ縦幅で比較すると、水平方向の信号は4:3画像に比べ横に広がったことから情報はNTSC画像の3/4となる。これを防ぐため、主画部のうち有効に使われていなかったホール(吹抜ホール)部分を用いて、'''水平解像度補強信号'''を重畳し、水平解像度の補強を図った。
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[[NTSC]]は、飛び越し走査(インタレーススキャン)による表示方式を採用していた。飛び越し走査の場合、1フィールドあたりの走査線の本数は1フレームの半分となる。これに対し、EDTV-IIでは順次走査方式を採用している。NTSCとの互換性を保つ観点から1フィールドあたりの走査線の本数は変更できないため、順次走査な素材を飛び越し走査に変換する際に失われる情報を'''垂直時間解像度補強信号'''として無画部に重畳し、受信機の側で合わせて補完することで実現した。
※なお、[[高精細度テレビ放送]]でも、アナログハイビジョンは飛び越し走査となる。また、BSデジタルや地上デジタル放送でも高精細度放送は飛び越し走査を採用していることが多い。
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EDTV-IIであることを示す信号は
▲EDTV-IIであることを示す信号は、22H(および285H)に重畳されている。NTSCの場合、通常の4:3テレビでもこの場所は画面表示されるが、1~21Hのほとんどが既に他の用途に使われていること、これら[[垂直帰線区間]](VBI)は機器によっては保存される保証がないこと、最上部であれば大きな妨害とは見なされにくいことからこの場所に重畳することとなった。
▲=== その他の技術・用語 ===
<stub>
* 補強信号(解像度向上のための補助信号)
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** [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]が提案
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ワイドクリアビジョンは日本テレビが提唱し民放の地上アナログ放送でもハイビジョン並の高画質16:9ワイドプログレッシブ走査式放送を行いたいという機運が高まったものである
この放送が始まった1995年頃はCSアナログ放送やアナログハイビジョン放送(MUSE方式)が行われていた時期であった。
当初の考えでは、[[ハイビジョン|アナログハイビジョン]](MUSE方式)の持つ高音質や高画質のイメージが
民放の各放送局はワイドクリアビジョンを送出できるようにエンコーダ、識別装置、報道用テロップ挿入移動装置等を配備した。ある程度は既存の機器との互換性も考えられており、一度エンコードと記録を行えば業界標準の[[D2-VTR|D2コンポジットVTR]]で再生すれば放送を行うことが可能だった。
しかし、放送局側で持つほとんどの素材は4:3通常画質のものであり、ワイドクリアビジョンに対応できるものはほとんどなかった。この結果、民放キー局で送出したワイドクリアビジョン番組は映画など年間数本の放送に過ぎず、このため視聴者側にも16:9対応の受像器を買う必然性が
また、[[クリアビジョン]]対応受信装置が
その
その後、[[1990年代]]後半から[[2000年]]にかけて[[地上デジタルテレビジョン放送]]やBS放送のデジタル化が検討され、その後普及し
== 関連項目 ==
*[[PALplus]]
*[[ATV (EDTV)|ATV]]
[[category:テレビ]]
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