「超時空世紀オーガス」の版間の差分

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『'''超時空世紀オーガス'''』(ちょうじくうせいきオーガス)は、[[1983年]][[7月3日]]から[[1984年]][[4月8日]]まで[[毎日放送]]を[[キー局]]に[[東京放送|TBS]]系にて全35話が放映された[[SFアニメ]]([[ロボットアニメ]])。放送時間は毎週日曜日14時から14時30分。
 
公式な続編本稿では全6話構成の[[オリジナルビデオアニメ|OVA]]作品として[[1993年]]から販売された続編『[[#超時空世紀オーガス02|'''超時空世紀オーガス02''']]』(ちょうじくうせいきオーガスツー)が、全6話構成の[[オリジナルビデオアニメ|OVA]]作品としについ[[1993年]]から販売されたも記述する
 
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元がSFパロディーであったマクロスに比べ、スタジオぬえの本領である本格的なSFテイストの設定で、[[タイムトラベル]]、[[パラレルワールド|平行世界]]、[[軌道エレベータ]]などのSF要素が意欲的に盛り込まれている<!--(このSFテイストをふんだんに盛り込んだ幻想的な世界観の創出という手腕は、のちに[[アーテック]]のPCゲームソフト『[[ディガンの魔石]]』においても発揮され、その奥深く非の打ちどころがない設定は当時のゲームファンを魅了した。同作の原作者兼ゲームデザイナーでもある[[羅門祐人]]の小説『[[自航惑星ガデュリン]]』シリーズとスーパーファミコン用ソフト『[[ガデュリン]]』(こちらはOVAも製作されている)でもスタジオぬえの作った世界設定がそのまま使用されている)-->。
 
異世界風のメカニックコンセプトを[[宮武一貴]]が創出し、同時期の『[[聖戦士ダンバイン]]』と並んで宮武デザインの代表作となった。実はメカデザインは当初[[石津泰志]]が単独で手がける予定だったが、その作業が大幅に遅れたため宮武がメインとなったという裏話がある。当時宮武は『ダンバイン』に加えて『マクロス』劇場版で初監督を務める[[河森正治]]のサポートという形でメカデザインも手がけていたが、家庭の事情で自宅を離れられない状況となっており『オーガス』の作業が回ってきた事で完全なオーバーワークになっていたという。結果的にスタジオぬえの会社的な事情も考慮して宮武は『ダンバイン』をごく初期で降板し、『マクロス』の作業終了後は『オーガス』に全力投球する事となる。
 
作品テーマとしては佳作だったが、人気面では前作マクロスが集めた熱烈なファンを完全に引き継ぐことができず、商業面でも今ひとつの成果に留まった。ファンの期待はメカニックやキャラクターの描写にあり、その点で複雑なSF設定が「難解で取りつき辛い」と敬遠されてしまった。スタッフの意欲が理解されるほど、一般アニメファンのSFへの造詣は深まっておらず、その意味でテレビアニメとしてやや前衛的過ぎた作品だった。また、主人公を前作と正反対のプレイボーイに描いたことも、ファンの共感を得られず逆効果に働いた。ただし、[[美樹本晴彦]]がデザインした繊細な女性キャラクターは、作画の良さも相まって概ね好意的に迎えられた。