「観天望気」の版間の差分

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Tonatsu (会話 | 投稿記録)
m 気象学的に根拠のあるものは解説を付けたいですね
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一部に解説をつけました
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'''観天望気'''(かんてんぼうき)は、[[自然]][[現象]]や[[生物]]の[[行動]]の様子などから[[天気]]を予想すること。またその元となる条件と結論を述べた、天気の[[ことわざ]]のような伝承。英語の ''Weather lore'' は、'''気象伝承'''を意味する。また、'''天気占い'''とも呼ばれる。公式な[[天気予報]]の方法ではないが、湿度や雲の構成などから、正確性が証明できるものも多い。もちろん天気予報に代替できるものでは無いが、海や山での天候の急激な変化や、局地的な気象現象をつかむための補完手段として知っておいたほうが良いものもある
 
== 主な観天望気 ==
以下に主な観天望気を列挙する。その正確性には差があり、まちまちな解説がなされることもある。ここでは幾つかについて、なされることの多い説明を付記している。
 
=== 世界でも通用する観天望気 ===
古くから天気を予想することは漁師・農民・商人など多くの人々にとって重要なものであり、世界各地で観天望気を用いて天気を予想してきた。世界中で広く浸透しているものとしては次のようなものがある。
*「[[夕焼け]]の次の日は[[晴れ]]」 <small>--地球上の多くの場所では、天気が西から東へ移動するため</small>
*「[[太陽]]や[[月]]に輪([[暈]])がかかると[[雨]]か[[曇り]]」 <small>--温暖前線の接近に伴う巻層雲のため</small>
 
=== 生物から ===
また、日本では古来から鳥や虫などの状態から予想する観天望気も伝わる。
*「[[ツバメハチ]]が低く飛ぶと[[雷]]雨」 <small>--湿度が高いと、昆虫が低く飛ぶとされる</small>
*「[[ツバメ]]が低く飛ぶと雨」 <small>--湿度が高いと、えさとなる昆虫が低く飛ぶためと説明される</small>
*「[[カエル]]が鳴くと雨」
*「[[ハチ]]が低く飛ぶと[[雷]]雨」
*「[[ネコ]]が顔を洗うと雨」
 
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なお、気象学的に考えてもっとも信用性があるのは、雲を使った予想である。
*「うろこ雲([[巻積雲]])は天気変化の兆候」
*「おぼろ雲([[高層雲]])は雨の前ぶれ」 <small>--温暖前線の接近によって高層雲が現れるため</small>
*「夏の朝曇りは晴れ」
*「山に笠雲がかかると雨や風」 <small>--低気圧や前線に伴う風により、湿度の高い空気が山の斜面を上って水蒸気が凝縮するため</small>
*「上り雲(北に向かう雲)は雨、下り雲(南に向かう雲)は晴れ」 <small>--低気圧の前面は南寄り、後面は北寄りの風となるため</small>
 
[[飛行機雲]]に限っては自然に発生するものではないが、水蒸気の関係から科学的根拠が見られる。
*「飛行機雲がすぐに消えると晴れ」 <small>--上空の湿度が低いため</small>
*「飛行機雲が広がると悪天の前兆」
 
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*「朝虹は雨、夕虹は晴れ」
*「朝焼けは雨」
*「星が瞬くと風強し」 <small>--強風下では、大気のゆらぎが強くなる</small>
*「煙が立つか東にたなびけば晴れ、西にたなびくと雨」 <small>--低気圧接近時は、東寄りの風が多いため</small>
*「(鐘の)音が遠くまで響けば雨・嵐」 <small>--前線などで上空に暖かい空気が入ると、音波の伝播方向に影響を与えるため</small>
*「リウマチが痛むと雨」 <small>--気圧に結びつけた説明がされることもある</small>
*「茶碗のご飯粒がきれいに取れると雨」 <small>--湿度が高いためとされる</small>
 
== 関連項目 ==