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Dak0083 (会話 | 投稿記録)
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本作品は、上記のとおり日常会話が中心となるパラメーター型の恋愛シミュレーションゲームであるにも拘らず、異様なまでのテキストの量と濃さを誇っているという特徴も持っている。これはシナリオライター・[[原田宇陀児]]の個性によるところが大きい。
 
そのテキストは、会話中心の割には日常的とは言い難い文学的色合いの強い文体であり、かつ詩的な表現が多く、さらにライターのマニアックな趣味や衒学的な要素([[マルセル・デュシャン]]の『泉』を持ち出して主人公をからかうシーンなどがある)が端々に溶け込んでいるという独特のものであった。また、ストーリー上浮気を正当化しようとする主人公の独白が多くなっており、それらが上記のようなテキストで長々と展開されたため、テキスト全体としてはある種の哲学の発露であるかのような濃さを醸し出していた。これは従来のビジュアルノベルとは明らかに異なる路線ではあったが、このテキストが感性的にフィットした一部のユーザーからは絶大な支持を受けることとなった。
 
== 本作品の位置付け ==