「しきい値」の版間の差分

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Diogenesis (会話 | 投稿記録)
刺激の有無→刺激の存在
m 画像処理について
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[[生理学]]や[[心理学]]では「閾値」が、[[物理学]]や[[工学]]では「しきい値」が、学術用語として定着している。
 
19世紀の生理学から[[精神物理学]]を介して現代の心理学に受け継がれる用法では、刺激の存在、あるいは刺激の量的差異を[[感覚]]するに必要な最小限の刺激値を指す。現代の生理学では、[[神経細胞]]が平常状態から活動状態へ転換するのに必要な最低限の電気的信号の強さの値を指す。このほか[[電子回路]]におけるオンオフの境界[[電圧]]、また[[放射線]]や[[毒物]]などの分野でも用いられる
 
このほか[[電子回路]]におけるオンオフの境界[[電圧]]、また[[放射線]]や[[毒物]]などの分野でも用いられる。
 
[[画像処理]]の分野においては、減色処理で使われる用語である。例えば、ある基準の濃度を超える色を黒、それ以外を白にする2値化処理において、この色濃度の基準(黒とするための最小限の濃度)をしきい値、閾値と呼ぶ。また、このように基準を設定して色を区別する処理のことを'''しきい値処理'''、または'''閾値処理'''と呼ぶことがある。
 
== 閾値の読み方 ==
閾値の本来の読み方は「'''いきち'''」で、「'''しきいち'''」は慣用読み。「閾」の字は日本人になじみが薄く、[[第二次大戦]]後、[[当用漢字]]外とされたため、字義である「[[敷居]](しきい)」の語を当てたものと思われる。「閾」の訓読みは「しきみ」。