「コントラスツ」の版間の差分

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作品には、[[トランシルヴァニア]]の、すなわち[[ハンガリー]]と[[ルーマニア]]のさまざまな[[民俗舞曲]]の旋律の要素が詰め込まれている。またグッドマンの依頼と言うこともあってジャズ的な要素も感じさせる。
 
第1楽章は三部形式。活き活きとしたヴァイオリンのピッツィカート(シゲティは「[[モーリス・ラヴェル|ラヴェル]]の[[ヴァイオリンソナタ (ラヴェル)|ヴァイオリンソナタ]]の『ブルース』に影響されていると思う」とコメントしている)に始まり、その後にクラリネットが主要主題を吹き鳴らすと、これが変奏されていく。この主題が、ハンガリー舞曲の一ジャンルである「ヴェルブンコシュ」の一例にほかならない。ヴェルブンコシュというジャンルは、通常は軍隊の入隊式で演奏された。
 
第2楽章は民謡から引き出されている要素は少なく、バルトークが得意とした「夜の音楽」とも言うべき内省的な楽章。確たる主題のないまま刻一刻と変化していく。