「ブレアハウス」の版間の差分

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[[Image:White House Area Japanese cropped.jpg|thumb|450px|left|ホワイトハウス周辺図]]
 
ブレアハウスは合衆国大統領が賓客をもてなすための施設であって、合衆国政府の迎賓館ではない。したがって通常は大統領の賓客である外国の[[君主]]や[[元首|国家元首]]が宿泊するが、そのほかにも就任式を控えた大統領当選者や、元大統領の国葬に参列するためワシントン入りした未亡人などを大統領が賓客として宿泊させたこともある。
 
1948年から52年にかけては、ホワイトハウスに大規模な解体改修工事が行なわれた。工事は石積みの外壁のみを残して内部を基礎を含めてすべて造り直すという大掛りなものとなったため、その間大統領府は一時的にブレアハウスに移転した。[[ハリー・S・トルーマン|トルーマン大統領]]は任期後半の五年間をここで過ごし、旧ブレア邸側を居住の場に、旧リー邸側を執務の場としている。
 
1980年代には、今度はブレアハウスの方に大規模な改修工事が施された。旧ブレア邸側と旧リー邸側の間に残っていた内部の壁はすべて取り除かれ、また裏手には新たに北棟が増築された。さらに隣接するトローブリッジハウスが連結されて、これが元大統領がワシントンを訪問する際にはいつでも使用できる宿泊所として整備された(アメリカでは退任した大統領も儀礼上は生涯大統領として接遇される)。この結果四屋の総部屋数は119室、総床面積は7万平方フィートを超え、ホワイトハウスの本館・[[ホワイトハウス#レジデンスの施設|レジデンス]]よりも規模の大きい施設となった。ブレアハウスを初めて訪れ外国元首の多くは、まずそのこじんまりとした入り口と旧ブレア邸の外観に困惑の表情を隠せず、しかし一歩中に立ち入ると今度はその広大さに驚愕の表情を隠せないという。
 
==逸話==
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===英雄の顕彰===
[[歴代アメリカ合衆国大統領の一覧|歴代のアメリカ大統領]]の中には暗殺されたり狙撃されて重傷を負ったりした者が少なくない。暗殺計画や未遂事件も枚挙に暇がないが、日本の[[五・一五事件]]や[[二・二六事件]]のように[[世界の官邸|官邸]]であるホワイトハウスが襲撃されて大統領に危害が及んだことだけはこれまでに一度もない。唯一、あわや、という事件が起きたのはこのブレアハウスにおいてだった。1950年11月1日、[[プエルトリコ]]独立運動の過激分子二人組がブレアハウスに居住するトルーマン大統領の暗殺を企て同家屋内に浸入しようとた。しかしこれを察知した[[シークレットサービス]]とたまたま居合わせた警護担当警察官の[[:en:Leslie Coffelt|レスリー・コッフェルト]]との間で銃撃戦となる。コッフェルトが犯人の一人を射殺することに成功したこともあって大統領は無事だったが、コッフェルト自身も被弾して4時間後病院で死亡した。現在ブレアハウスの玄関脇にはこのコッフェルトの殉職を顕彰する銅製刻板が置かれている。
 
===盟友の激励===
ブレアハウスはアメリカ合衆国の元首である大統領の賓客が宿泊する施設なので、ここに滞在する人物は大統領と「同格」である各国の君主や元首が圧倒的に多い。[[首相]]は行政府の長であって国家の元首ではないので、[[外交プロトコル]]上かならずしも君主や元首と同等の待遇を受けるものとは限らない。しかしそこはあくまでも大統領個人の賓客のための施設だけあって、大統領は時に気心の知れた親しい首相をブレアハウスに泊めて親しくもてなすことがある。日本の総理では[[ジョージ・W・ブッシュ|ブッシュ大統領]]と極めて親密な関係にあった[[小泉純一郎]]がブレアハウスに滞在しているが、これが2001年の[[9/11テロ]]から二週間と経たない、首都ワシントンがまだ戒厳下ある時期だったので大きな話題となった。小泉はゲストブックへの署名に、次のような異例の激励の言葉を添えている。
</table><tr valign="top"><td>
  ''Thank you very much for comfortable stay.''    <br />
  ''Fight Terrorism!''<br />
  ''小泉純一郎''<br />
  ''Junichiro Koizumi''<br />
  ''平成十三年九月二十五日''<br />
  ''2001. 9. 25''<br />
  ''We firmly stand by United States of America.''
</td><td>
<small>快適な滞在ができたことに感謝します。<br />
テロと戦え!<br />
&nbsp;(署名)<br />
&nbsp;(署名)<br />
&nbsp;(日付)<br />
&nbsp;(日付)<br />
われわれはアメリカ合衆国の心強い味方であります。</small>
</td></tr></table>
→ [http://www.blairhouse.org/p_guestbook/sn_junichiro_k.html 実物の画像]
 
== 関連項目 ==
*[[キャンプ・デービッド|キャンプデービッド]]
*[[迎賓館|日本の赤坂迎賓館と京都迎賓館]]
 
== 外部リンク ==