「ラミナリア桿」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
ref 本来はコンブ科コンブ属の属名
1行目:
'''ラミナリア'''は、[[子宮|子宮頸管]]の拡張等に用いられる、棒状の[[医療機器]]である。'''ラミナリア桿'''(かん)ともいう。[[コンブ]]の茎根<ref>コンブ科コンブ属の[[属|属名]]が「[[:en:Laminaria|Laminaria(ラミナリア)]]」である。</ref>を原材料とするものが伝統的なラミナリアであるが、近年では高分子材料を原材料とする、ラミナリアに類似した'''子宮頸管拡張器'''(しきゅうけいかんかくちょうき)も登場している。
 
医療機器の国際分類であるGHTFルールによれば、IからIVまでの4つあるクラス分類の中で最も危険度の低いクラスIに該当する。日本では、[[薬事法]]によって、類別「機械器具52  医療用拡張器  一般的名称:子宮頚管拡張器」に分類されている。市場に流通しているものは、放射線滅菌若しくは[[エチレンオキシド|エチレンオキサイドガス]]によって[[滅菌]]済みの製品が主流であり、滅菌品は[[QMS省令]]に基づいて品質管理されている。
 
== 原材料と形状 ==
[[画像:Lami.jpg|thumb|350px|(図1)ラミナリアの形状]]
[[画像:Lami2.jpg|thumb|350px|(図2)高分子材料製のものの形状(例)]]
13行目:
高分子材料製のものは、把持部と、膨張する桿部からなり、桿部は[[スポンジ]]状となっている(形状は図2参照)。桿部の先端に30度程度の傾斜を持たせ子宮頸管に挿入しやすいように工夫されている製品もある。把持部には、ラミナリアと同様に結索用糸がついている。
 
== 原理 ==
[[画像:Female reproductive system frontal zh-tw label.png|thumb|200px|子宮頸の位置]]
ラミナリアは、乾燥したコンブが水分を吸収すると膨潤するという性質を利用した医療機器である。
21行目:
高分子材料製のものは、水分を吸収したスポンジが膨張することでコンブの膨潤と同様の結果をもたらすことを意図しており、原理はラミナリアと同様である。
 
== 使用目的、使用方法 ==
使用目的としては、[[分娩]]の誘発が挙げられる。とくに[[陣痛]]が微弱等で子宮口が十分に開大していないような症例で使用される。また、[[人工妊娠中絶]]手術前にも使用されることがある。
 
28行目:
子宮頸管部が強靭若しくは十分に熟化しておらずラミナリアの挿入が困難な場合には、あらかじめ金属製の子宮頸管拡張器で拡張しておくことがある。また、分娩誘発目的の場合で、十分に子宮頸管が拡張しない場合には、[[陣痛促進剤]]が投与されることもある。
 
== 参考文献 ==
* [http://ej.islib.jp/ejournal/1409100946.html 臨床婦人科産科(ISSN:03869865)57巻4号(2003.04)P.375-377(ISID:1409100946)]
 
== 脚注 ==
<references />
 
== 関連項目 ==
40 ⟶ 43行目:
[[Category:妊娠]]
 
[[en:Laminaria stickLaminaria_stick]]