「回帰線」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
加筆
編集の要約なし
1行目:
{{otheruses|[[球面]][[座標]]における主要な[[緯度|緯線]]のうち2つ|[[尾崎豊]]の音楽アルバムおよび楽曲|回帰線 (尾崎豊)}}
 
[[Image:Wendekreise Tropics Donence.png|thumb|right|300px|上の青線が北回帰線、真んの水色の線が赤道、下の青線が南回帰線。(ヴィンケル図法のため、緯線・経線ともにゆがみがある)]]
'''回帰線'''(かいきせん、[[英語|英]]:tropic)は、[[地球]]など[[天球]]などの球面座標における主要な[[緯度|緯線]]のうち2つ。'''至線'''(しせん)ともいう。[[恒星]]を周回する[[天体]]([[衛星]]のように間接的にでもいい)に対し定義できるが、以下では[[地球]]の回帰線について述べる。
 
[[太陽]]が地表を照らす[[角度]](太陽高度、仰角)は[[季節]]と[[時刻]]によって変化する。いちばん角度が大きくなる正午ごろの場合(このときの太陽の角度を[[正中|南中]]高度という)、[[春分]]と[[秋分]]の日には[[赤道]]上で垂直に照らす。また、[[北半球]]の[[夏至]]には北緯23.426分18秒で、北半球の[[冬至]]には南緯23.26分18秒で、太陽が垂直に照らす(2005.5年時点<!--年の初めを「年初」、終わりを「年末」といいますが真ん中は何と言うのでしょう?-->)。この緯度が最も高緯度で太陽が[[天頂]]に来る地域であり、前者を'''[[北回帰線]]'''、後者を'''[[南回帰線]]'''、あわせて回帰線と呼ぶ。
 
[[英語]]などヨーロッパの言語で回帰線を意味する言葉(英語なら''tropic'')は、[[ギリシャ語]]で「帰る」(turn)という意味の''tropos''に由来している。「回帰線」という名称はその意訳である。
 
回帰線の緯度は地球の[[要素|軌道系傾斜角]]の変化に伴い、約4万1000周期で22.1°から24.5°の間を変化してお、[[章動]]により、約18.6年周期で9秒の振幅で変化する。こらは年あたり秒オーダーの変化考慮して回帰線引き起こす。そ緯度ため秒の位まで正確に表す意義は少ないが、2005年年央値(2005.5年)23度26分18秒である。適当な桁で四捨五入し、23度26分、23.4度などと表記することもあるが多い(1度 = 60分に注意)
 
この2つの回帰線にはさまれた地域は、太陽からの[[太陽放射|放射]](輻射熱)を良く受けるため、年間を通して気温が高く、[[熱帯]]となっている。
14行目:
回帰線付近の地域は、[[亜熱帯高圧帯]]の影響により1年中乾燥し、[[砂漠気候]]となりやすい状況にある。これは、赤道付近で起こった上昇気流が上空で乾燥しこの付近に集まってくるために起こる。年に1度太陽が真上に来ることが、亜熱帯高圧帯となっている原因ではない。
 
回帰線を[[天球]]に投影した赤緯線、つまり天の回帰線は、かつては[[天球図]]にも描かれていたが、現代の[[星図]]には記入されない。
 
== 関連項目 ==