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'''不可逆反応'''(ふかぎゃくはんのう)とは、[[化学反応]]のうち、正反応のみが起こり[[逆反応]]が起こらない、または逆反応が無視し得る程度にしか起こらないために、一[[方向]]のみに[[進行]]する[[反応]]を指す。広くは、[[反応生成物]]がさらなる化学反応などで消費される、あるいは系外へ除去されるために逆反応が起こらない反応も「反応が不可逆的に進行する」などという。反対に、逆反応が起こる化学反応は[[可逆反応]]と呼ぶ。
[[Image:Zippo-Slim-1968-Lit.jpg|thumb|例えば[[燃焼]]は不可逆反応である。燃えてしまったものは元には戻らない]]
反応の[[始原系]]に比べ、[[生成系]]の[[自由エネルギー]]がはっきりと安定である場合は、逆反応の[[活性化エネルギー]]が高くなるために反応は不可逆となる。
不可逆反応を[[化学反応式]]で表す場合は、始原系と生成系の間に一方向の矢印を書く。
:(始原系) → (生成系)
ある条件では不可逆であるような反応も、反応温度を上げる、または適当な[[触媒]]を加えることで逆反応が無視できなくなり可逆反応となることがある。
ある始原系から生成系に至るまでに複数の不可逆反応による枝分かれがあり、それらの[[反応速度]]比により生成物に[[選択性]]があらわれた場合、それを[[速度論的支配]]による選択性、という。
{{Chem-stub|ふかきやくはんのう}}
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