「最大剰余方式」の版間の差分
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m en:Largest remainder method15:02, 25 September 2007より。 |
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'''最大剰余方式'''(Largest remainder method)は、[[政党名簿比例代表|名簿式]][[投票制度]]で代議員の当選者を
==方式==
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基数にはいくつか可能性があり、最も一般的なものは、[[ヘア基数]]と[[ドループ基数]]である。
ヘア
:<math>\frac{\mbox{total} \; \mbox{votes}}{\mbox{total} \; \mbox{seats}}</math>
ハミルトン方式は、特にヘア
[[ドループ基数]]の整数部分は
:<math>1+\frac{\mbox{total} \; \mbox{votes}}{1+\mbox{total} \; \mbox{seats}}</math>
で、南アフリカの選挙に採用されている。[[ハーゲンバ
:<math>\frac{\mbox{total} \; \mbox{votes}}{1+\mbox{total} \; \mbox{seats}}</math>
であり、いずれも分数として、もしくは丸められて使用される。
ヘア基数は小政党に対して少し寛大な傾向があり、ドループ基数は大政党寄りである。ヘ
[[インペリア
:<math>\frac{\mbox{total} \; \mbox{votes}}{2+\mbox{total} \; \mbox{seats}}</math>
だが、改選議席よりも多くの候補が当選するかもしれないという問題によりほとんど使用されていない(これは
== 例==
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</table>
==
平均的な投票者にとって最大剰余方式の議席配分法はとても分かりやすい。 ヘア基数が使われるのなら、票の割合の多寡は名簿にとって有利な点にはならず、この点に関しては中立的である。しかし、名簿に議席が割り増されるかどうかは、どのように票が政党間で配分されたかに大いに依存する。つまりわずかなパーセンテージで政党の議席獲得が左右されることがよく起こってくる。これに関連して、議席数が増えることにより政党が議席を失うという[[パラドックス]]が起きることがある(いわゆる[[:en:Alabama paradox|アラバマのパラドックス]])。[[サン=ラグ方式]]はこのパラドックスを回避するが、平均的な有権者にとって分かりにくい。
==専門的な評価とパラドックス==
最大剰余方式は、[[:en:quota rule|クォータ・ルール]]を満たす唯一の議席配分式であり、実際、この評価基準を満たすように意図されているが、欠点として、逆説的な作用をもたらすことがある。
25議席では、次のようになり、
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