「サイバーカスケード」の版間の差分

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そうした環境の下では、議論はしばしばもともとの主義主張から極端に純化・先鋭化した方向に流れ、偏向した方向に意見が集約される。そして、かような場所では、自分たちと反対側の立場を無視・排除する傾向が強化され、極端な意見が幅を効かせるようになりやすい。そして、小さな流れも集まれば石橋をも押し流す暴流となる道理で、ささやかな悪意や偏向の集結がえてして看過し得ぬ事態を招来してしまうことになってしまう。こうしてインターネットは、極端化し閉鎖化してしまったグループ(エンクレーブ enclave(飛び地の意)と呼ばれる)が無数に散らばり、相互に不干渉あるいは誹謗中傷を繰り返す、きわめて流動的で不安定な状態となってしまう可能性がある。サイバーカスケードとは、こうした一連の現象に与えられた比喩的な呼称である。
 
サイバーカスケードにおいては、特定の個人が不特定かつ非常に多数の者から集中攻撃を受けるという事態(いわゆるブログの「[[炎上 (ブログネット用語)|炎上]]」など)、完全に誤っている情報が瞬時かつ大規模に伝播して受け入れられてしまう事態など、さまざまな危険性が指摘されている。
 
== 参考文献 ==