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'''陸軍海上挺身戦隊'''(りくぐんかいじょうていしんたい)とは、
==概要==
1944年7月16日に、陸軍内で海上特攻研究班が設置され、マルレ艇による攻撃部隊の研究が始まった。そして、同年9月1日に、[[広島県]]の[[江田島市|江田島]]幸の浦で、海上挺身第1～10戦隊が編成された。翌10月には第11～30戦隊が続いた。その後も第31～40戦隊が編成完結。さらに第41～53戦隊も編成が進められたが、第51戦隊と第52戦隊を除き仮編成されての訓練途上で終戦を迎えた。
第51～54期[[陸軍士官学校_(日本)|陸軍士官学校]]出身者を隊長とした。一般隊員は16～25才の船舶特別幹部候補生の少年兵であった。陸軍船舶特別幹部候補生隊として入隊後に[[小豆島]]で特別訓練を受けた。
編成された部隊のうち第30戦隊までは[[フィリピン]]や[[沖縄]]、[[台湾]]などに配備された。[[ルソン島の戦い]]や[[沖縄戦]]で実戦に参加した。後半に編成された第31戦隊以降は訓練完了次第、[[本土決戦]]に備えて日本各地に展開した。末期の訓練生のなかには訓練中に広島への[[広島市への原子爆弾投下|原爆投下]]を受け、その救出活動に出動したため被曝した者が多い。
もともと日本陸軍は、上陸用舟艇の[[大発動艇|大発]]や特殊船と称する揚陸艦など、艦船部隊を豊富に有していた。このように海へ深くかかわった日本陸軍であったからこそ、通常は海軍が掌握するような突撃艇部隊を編成できたと考えられる。
==関連部隊==
実際にマルレを操縦して戦闘する海上挺身戦隊のほかに、後方支援にあたる'''海上挺身基地大隊'''と、複数の挺身戦隊や基地大隊を統括指揮する'''海上挺身基地隊'''が編成されている。基地大隊は、航空部隊の場合の[[飛行場大隊]]に相当する部隊で、作業中隊3個と整備中隊1個の約900名で構成される。うち作業中隊は出撃基地の建設や防衛を担当し、整備中隊は連絡艇の整備を担当した。作業中隊は防衛戦闘のために[[歩兵]]中隊に近い装備を有していた。
なお、海軍でも海上挺身戦隊と同様の特攻部隊として、特攻艇[[震洋]]を装備した震洋隊を多数編成している。
== 関連項目 ==
*[[マルレ]]
*[[特攻隊]]
*[[
[[Category:大日本帝国陸軍|
[[Category:特攻|りく
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