「リンク式サスペンション」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎関連項目: *統合で無くなった固定車軸と車軸懸架サスペンションとドディオン式サスペンションを削除
18行目:
== 種類 ==
=== 3リンク式サスペンション ===
車軸の前後方向の位置決を行う主リンクをトレーリングアーム(トレーリングリンク)またはラジアスロッドと呼び、平面視で車台中心線に並行に、左右に一本づつ置かれる。 これだけでは横方向(車台の左右方向)の力に対し、車軸の位置を保持できないため、[[ラテラルロッド]](「ラテラルリンク」、[[パナールロッド]]とも)と呼ばれる、「3本目のリンク」を横方向、つまり、平面視では車軸と並行で、車台中心線と直角に配置し、横からの力を車台に伝え、車軸を支える方式。
 
[[Image:Panhard rod.jpg|right|160px|thumb|ラテラルロッド</br>(パナールロッド)]]
[[Image:Wattslinkage.JPG|right|160px|thumb|ワッツリンク]]
車軸の前後方向の位置決を行う主リンクをトレーリングアーム(トレーリングリンク)またはラジアスロッドと呼び、平面視で車台中心線に並行に、左右に一本づつ置かれる。 これだけでは横方向(車台の左右方向)の力に対し、車軸の位置を保持できないため、[[ラテラルロッド]](「ラテラルリンク」、[[パナールロッド]]とも)と呼ばれる、「3本目のリンク」を横方向、つまり、平面視では車軸と並行で、車台中心線と直角に配置し、横からの力を車台に伝え、車軸を支える方式。
 
ラテラルロッドは、その支点を中心として振り子運動をするため、車軸(車台)の上下動の際に、車軸の横動により[[タイヤ]]が地面を横方向に「こする」力が発生する。この現象は、その名のとおり「対地スカッフィング」と呼ばれ、安定性や乗り心地が悪化する原因となる。ラテラルロッドが短い場合は、上下動に対する角度変化が大きくなり、車軸の[[変位]](移動距離)も大きくなるため、それを軽減するため、ラテラルロッドはできるだけ長くされ、乗員や貨物の荷重のかかった、実際の使用状況で水平に近くなるように設計される。