「神幸勝紀」の版間の差分

小国町立小国中学校在学時より柔道で活躍し、地元の県立小国高校でも柔道を続けた（2段まで昇ったという）。2年生の時、伊勢ヶ濱親方（元横綱・[[照國]]）のスカウトを受け、高校を中退して伊勢ヶ濱部屋に入門。1966年9月、16歳で初土俵を踏んだ。同期の初土俵組には、後の[[大関]]・[[魁傑]]らがいる。当初の四股名は本名の「小林」。その後、「大神幸」（1967年3月場所～）から「神幸」（1970年1月場所～）へと四股名を改めたが、この「神幸」という名は自身で付けたものである（「[[神幸祭]]」に因む、という）。右肩の脱臼などの故障により長い幕下暮らしが続いたが、1976年9月、初土俵から凡そ10年で漸く新十両昇進を果たした。同場所は怪我のため振るわず、1場所で幕下に下がったが、2年後2度目の十両昇進を果たすと以後は引退まで関取の地位を守り抜く事となる。そして、1980年5月場所にて、悲願の新入幕を果たした。序ノ口に付いてから約13年半でやっと掴んだ幕内の座であったが、入幕までの所要81場所は、それまでトップであった[[牧本]]（時津風、1972年9月入幕）の同74場所を7場所も更新するスロー入幕の新記録であった（その後、[[大乃花]]（大鵬）や[[貴ノ嶺]]（井筒）らが更新）。以降は幕内下位から十両で活躍したが、得意技が右上手投げのみという事もあり、恵まれた体格を生かしきれなかった。西十両尻（13枚目）で大敗した1983年11月場所を最後に、33歳で引退。右肩などの怪我を克服し、引退まで1日も休まず土俵に上がり続けた事は、誠に立派である。引退後は年寄・[[中村]]を借株で襲名し、その後[[高島]]（これも借株）に名跡変更したが、1987年3月場所後に廃業した。現在は、[[東京都]][[文京区]]駒込にて相撲料理の店「神幸」を営んでいる。