「ルッツジャンプ」の版間の差分

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Bluebell (会話 | 投稿記録)
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bluebellという人がスケートカナダの男子結果に固執する自説展開のリバートをする意味がわかりません。
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[[画像:Figureskate-edge-left-back.jpg|thumb|200px|図1:エッジ(左足を後ろから見た時)]]
 
'''ルッツジャンプ'''(Lutz jump)は、[[フィギュアスケート]]における[[ジャンプ (フィギュアスケート)|ジャンプ]]の種類のひとつ。単に'''ルッツ'''とも呼ばれる。
 
== 概要解説 ==
[[画像:Figureskate-edge&skating-back.jpg|thumb|300px|図2:エッジと進み方]]
=== 歴史 ===
後ろ向きの助走から左足(ジャンプの回転方向が時計回りなら右足)アウトサイドエッジで跳び上がりのモーションに入り、離氷の瞬間よる滑走から右足(時計回りなら左足)のトウを突き回転及いて跳踏み切りの補佐とす上がるジャンプをルッツジャンプという。ルッツジャンプは唯一直前の助走、[[国際スケート連盟|ISU(国際スケート連盟)]]がジャンプ要素して認めている6種類のジャンプの中で唯一、「助走のときに体にかかっている回転の力の方向」と「空中での回転方向」異な逆(カウンター)であるジャンプである。これをカウンタージャンプという。そのためルッツジャンプは、[[国際スケート連盟]]が認定する6種類の[[ジャンプ (フィギュアスケート)|ジャンプ]]の中で2番目に難易度が高いとされており、6種類ある基礎点も[[アクセルジャンプの基礎点の中]]に次い2番目に高く設定されて
1913年にオーストリアの[[オリオス・ルッツ]]が初めて跳んだのが始まりとされている。
 
; ルッツジャンプとフリップジャンプの違い
1925年には同じオーストリアの[[カール・シェーファー]]が2回転ルッツに成功、1942年にはカナダの[[バーバラ・アン・スコット]]が女子選手として初めて2回転ルッツジャンプに成功した。
: 右足のトウを突いて左足から跳び上がるという点は[[フリップジャンプ]]と同じであるが、ルッツジャンプは空中での回転と逆回転になる軌道を描いて'''体にカウンターの力がかかっている状態から'''跳ぶジャンプであり、必然的に'''ターンや蛇行から入ることは許されない'''。ターンや蛇行から入るということは、体にカウンターの力がかからないようにすることと同義であるからである。
: また、助走から踏み切る瞬間までアウトサイドエッジでなければならない。アウトサイドエッジ以外になった時点でカウンターの力が消滅しているのと同義であるからである。
: これに対し、[[フリップジャンプ]]は、空中での回転と同じ方向のターンから即座に跳ぶジャンプである。'''エッジのみではルッツとフリップの区別は不可能'''である。(なお、よく素人がいう「ルッツジャンプはアウトサイドエッジで踏み切り、[[フリップジャンプ]]はインサイドエッジで踏み切る」という説明は正しくない。左足インサイドエッジの軌道から右足のトウを突いて跳ぶジャンプは存在しえない。なぜなら、左足インサイドエッジでバックで描く軌道上にいる時、右足は常に左足と同じか前にしか位置できず、これを体の後方に突くことはできないのである。左足インサイドエッジで描く軌道からジャンプを跳ぶには右足を前に振り上げるしかない。すなわち[[サルコウジャンプ]]である。)
 
== エッジ判定 ==
1962年、カナダの[[ドナルド・ジャクソン]]が3回転ルッツに成功し、1978年にスイスの[[デニス・ビールマン]]が女子選手として初めて3回転ルッツに成功した。
ルッツジャンプの際アウトエッジ以外(インサイドエッジ、フラットエッジ)で踏み切ってしまったジャンプを俗に'''フルッツ'''と呼ぶことがある。これに対し、フリップジャンプの際にターンから即座に跳ぶことができず、ターンの後に滑走してしまったジャンプを俗に'''リップ'''と呼ぶことがある。なお、フルッツやリップというのは俗称であり、ISUの公式文書などで使われる正しい用語ではない。近年フリップとルッツを理解していない素人があやまった用い方をしているケースも多々見られるので注意が必要である。
 
2003年の[[テッド・バートン]]の発言{{要出典}}から、技術に客観性と正確性を求める[[フィギュアスケート#ISUジャッジングシステム|ISUジャッジングシステム]]施行開始の段階で誤ったエッジから跳ぶルッツ及びフリップのエッジエラーの判定を[[フィギュアスケートの技術と得点#ジャッジ|技術審判]]が行うかどうかが議論になった{{要出典}}ことが分かる。この段階では女子選手のほとんどがエッジエラー判定になる可能性を考慮し、この段階での技術審判による判定は見送られることとなったが徐々に判定を強化していくことが示唆されていた。{{要出典}}
=== 解説 ===
後ろ向きの助走から左足(時計回りなら右足)のアウトサイドエッジで跳び上がりのモーションに入り、離氷の瞬間に右足(時計回りなら左足)のトウを突き回転及び踏み切りの補佐とするジャンプをルッツジャンプという。ルッツジャンプは唯一直前の助走とジャンプの回転方向が異なるジャンプである。そのためルッツジャンプは、[[国際スケート連盟]]が認定する6種類の[[ジャンプ (フィギュアスケート)|ジャンプ]]の中で2番目に難易度が高いとされており、6種類あるジャンプの基礎点の中でも2番目に高い。
 
実際に判定の内容は以下のように強化されていった
[[フリップジャンプ]]と似ているが、ルッツジャンプはアウトサイドエッジで踏み切り、[[フリップジャンプ]]はインサイドエッジで踏み切るという大きな違いがある。
=== ルッツとフリップのエッジエラー ===
ルッツジャンプの際にインサイドエッジで踏み切ってしまい、実質フリップジャンプとなってしまったジャンプを俗に'''フルッツ'''と呼び、同じようにフリップジャンプの際にアウトサイドエッジで踏み切ってしまい、実質ルッツジャンプとなってしまったジャンプを俗に'''リップ'''と呼ぶ。
 
2003年の[[テッド・バートン]]の発言から、技術に客観性と正確性を求める[[フィギュアスケート#ISUジャッジングシステム|ISUジャッジングシステム]]施行開始の段階でルッツ及びフリップのエッジエラーの判定を[[フィギュアスケートの技術と得点#ジャッジ|技術審判]]が行うかどうかが議論になったことが分かる。この段階では女子選手のほとんどがエッジエラーの判定になる可能性を考慮し、この段階での技術審判による判定は見送られることとなったが徐々に判定を強化していくことが示唆されていた。
 
実際に判定の内容は以下のように強化されていった
;2003-2004シーズン及び2004-2005シーズン
:エッジの判定は[[フィギュアスケートの技術と得点#ジャッジ|演技審判]]が行う。仮にエッジエラーがあったと認識した場合でもその他の観点において優れていれば[[フィギュアスケートの技術と得点#GOE|GOE]]でプラス評価を下すことも認められる。
;2005-2006シーズン及び2006-2007シーズン
:エッジの判定は演技審判が行う。エッジエラーがあっと認識した場合、その他の観点においていくら優れていても、GOEは必ずマイナス評価を下さなければならない。
;2007-2008シーズン以降
:エッジの判定は「[[フィギュアスケートの技術と得点#ジャッジ|技術審判]]」が行う。明らかなエッジエラーと認識した場合、それを「演技審判」に対して示すことができる(具体的には、採点表にジャンプの種類と回転数の横に「e」と表示する)<ref>ISU文書には「明らかに誤ったエッジからのジャンプである場合、技術審判は演技審判にそれを示すことができ、演技審判はGOEを減らさなくてはならない。In obvious cases of starting from the wrong edge the Technical Panel will indicate this error to the Judges who must reduce their GOE accordingly.」(ISUcommunication1445 pp.1-2)とあるのみであり、2007年スケートカナダで日本人技術審判により初めて用いられたような「フリップはインエッジでありアウトエッジはいけない。ルッツはインエッジでなければいい。フラットエッジならばルッツもフリップも許される」などという考え方を肯定する文書は存在しない。</ref><ref>また、フラットエッジからのいわゆるフルッツを跳んでしまう男子選手を抱える日本の技術審判は、2007年スケートカナダにおいて、男子シングルに出場した12名中7名にルッツおよびフリップのエッジエラーをつけ、自国男子選手の跳ぶフラットエッジのフルッツこそがフリップでありルッツであるという価値観を提示した。しかしスケートカナダでエッジエラーのついた大半の選手が他の国際競技会ではエラーがつかなかったり、スケートカナダ以外の試合の採点詳細表においてそれらの選手のGOEをマイナスしているのがジャッジのうちのおそらく日本人演技審判と思われる一人だけであるケースが多く、フラットエッジジャンプのフルッツをフリップ且つルッツとして通用させそれ以外をエッジエラーとするような考え方は他国審判には受け入れられていないとみられる。</ref>。このとき「演技審判」は、その他の観点においていくら優れていても、GOEは必ずマイナス評価を下さなければならない。なお、「技術審判」は、映像をリアルタイムでスロー再生して確認することが許されている。
:エッジの判定は技術審判が行う。エッジエラーがあった場合、それを演技審判に対し通達する。演技審判はエッジエラーの通達を受けた場合、その他の観点においていくら優れていても、GOEは必ずマイナス評価を下さなければならない。
 
2006-2007シーズンまでは後になってスロー映像を確認した場合明らかなエッジエラーがあったにもかかわらず、演技審判がGOEでプラス評価をしていることが多々あった。これは[[フィギュアスケート#ジャンプの場合|ザヤックルール]]により本来0点であるはずのジャンプで得点を稼ぐことを容認していることとなる。そのため2007-2008シーズンから、映像をリアルタイムでスロー再生確認できる技術審判が判定を行うこととなった。
=== 歴史 ===
1913年にオーストリアの[[オリオアロイス・ルッツ]]が初めて跳んだのが始まりとされている。
 
1925年には同じオーストリアの[[カール・シェーファー]]が2回転ルッツに成功、1942年にはカナダの[[バーバラ・アン・スコット]]が女子選手として初めて2回転ルッツジャンプに成功した。
 
1962年、カナダの[[ドナルド・ジャクソン]]が3回転ルッツに成功し、1978年にスイスの[[デニス・ビールマン]]が女子選手として初めて3回転ルッツに成功した。
 
== 脚注 ==
現在この制度は順調に運用され、[[2007年]][[スケートカナダ]]では男子シングルに出場した12名中7名がルッツおよびフリップのエッジエラーにより減点されている。
<div class="references-small"><references /></div>
 
== 外部リンク ==