「不完全菌」の版間の差分

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そういうわけで、現在では'''不完全菌'''と言えば、[[子のう菌]]か[[担子菌]]の系統の菌類で、無性生殖を繰り返して生育するものを指す。かつては、これを独立した分類群のように扱い、不完全菌亜門・糸状不完全菌綱などの名称があったが、近年ではそのような扱いはしない。どの不完全菌でも、完全世代が見つかれば、子のう菌か担子菌に入るのだから、わざわざ独立群をたてる意味はない、との立場である。しかし、実際には完全世代を持たない不完全菌が多数あることも想定されている。現在では、[[分子遺伝学]]的に類縁を調べる方向の研究も進められている。これならば、完全世代が見つからなくても所属が判断できる理屈である。
== 生活環 ==
当然ながら子嚢菌ないし担子菌であるから、それらのものと同じ[[生活環]]を持つものと考えられる。実際にはその奥が有性生殖を持ち、単に培養下ではそれが観察しづらいか、あるいは条件があって、限られた時期や場所でのみ有性生殖が行われるものと思われる。それ以外の時期には無性生殖で繁殖しているので、その部分だけを見るとそれが不完全菌として認識されると言うことである。
 
しかし、中にはひどく離れた場所で得られたもの同士が有性生殖を行う組み合わせとして発見されるものがあり、それらは自然界で相手を探せているのかどうかが疑わしい。また、どうも有性生殖をしていないのではないかといわれるものもある。
 
他方、有性生殖の仕組みを発達させずとも、それと同等の[[遺伝子]]のやりとりが可能な現象として、[[疑似有性生殖]]があり、一部のものはこれによって実質的には有性生殖の効用を得ているものと考えられている。
 
== 完全世代との関連と分類 ==
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