「麻雀の反則行為」の版間の差分

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麻雀で反則行為を行った場合には罰則(ペナルティ)を科される。ただし、反則行為が発覚せずに次の局に移行した場合は、たとえ事後的に発覚したとしても罰則を適用しないのが一般的である。罰則は、大きく次の3段階に区別される。
 
=== 罰符の支払い ===
罰符(ばっぷ)の支払いは、重大な反則に対して科せられる罰則で、反則者が対戦相手3人に対して罰符と呼ばれる一定の点数を支払ったうえで、通常は元の局をやり直す。主として局の続行が不可能となるような反則に対して適用される。このような重大な反則を特に'''チョンボ'''という。
 
支払う点数は[[麻雀の得点計算|満貫]]相当額とするのが一般的である。親がチョンボした場合は、他の3名に4000点ずつ支払う。子がチョンボした場合は、親に対して4000点、他の2名に2000点ずつを支払う。この罰符の支払いのことは、その点数から'''満貫払い'''とも呼ばれる。また、この罰符のことは'''チョンボ料'''とも呼ばれる。
このチョンボは、漢字では'''錯和'''、または、'''狆和'''、または'''沖和'''と表記されることがあるが、これは元来は「間違った[[和了]]」の意味であり、和了の条件を満たしていないにも関わらず和了を宣言したような場合をチョンボと呼んだことから。ただし、現代においては、このようなものは'''誤ロン'''あるいは'''誤ツモ'''と表現し、和了に関連しないルール違反も含めてチョンボということが多い。
 
支払う点数は[[麻雀の得点計算|満貫]]相当額とするのが一般的である。親がチョンボした場合は、他の3名に4000点ずつ支払う。子がチョンボした場合は、親に対して4000点、他の2名に2000点ずつを支払う。この罰符のことは'''チョンボ料'''とも呼ばれる。
 
フリー[[雀荘]]などでは、初心者による純粋なミスによる反則を救済する目的で、間違って和了宣言しても倒牌する前ならチョンボを適用せずにアガリ放棄とするハウスルールが採用されている場合がある。また、役満阻止などの目的で故意の反則行為が行われることを防止するために、反則者のアガリ放棄で局を続行し、流局した場合に実際に罰符が適用される場合もある。この場合は他家の和了があった場合は罰符の支払いは免責される。
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=== 和了時の間違い ===
和了の間違い(誤ロンや誤ツモ)については、通常は罰符の支払いが適用される。
*和了牌を間違えて和了を宣言する。
*[[聴牌]]していないのに和了を宣言する。
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麻雀においては、各プレイヤーは13枚の手牌を持ち、順番に山から牌を1枚[[自摸]]し、不要な牌1枚を捨てる行為を繰り返す。しかし、何らかの理由によって手牌が14枚以上、12枚以下となることがある。普通は自己申告をする必要はないが、不正が疑われる可能性もある。
*多牌(ターハイ)。
:手牌が所定の枚数よりも多い状態。罰符かアガリ放棄が適用される。多牌の原因としては、自摸の後不要牌を捨てる行為を忘れるなどのことが挙げられる。多牌を犯したプレイヤーについては、その局はアガリ放棄の罰則が課されるが、不正の疑いもあるため、罰符の支払いとするケースもある。当然、2枚まとめて捨てたり、勝手に1枚をどこかに隠して枚数を合わせることは許されない。
*少牌(ショウハイ)。
:手牌が所定の枚数よりも少ない状態。通常は、アガリ放棄が適用される。少牌の原因としては、自摸を忘れて不要牌を捨てるなどのことが挙げられる。少牌を犯したプレイヤーについては、その局はアガリ放棄の罰則が課される。
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*ネット麻雀で、ゲーム途中で回線切断、もしくは退席する。
:回線切断の場合、以後終局までの間強制的にツモ切りさせられる(アーケードゲームでは即座にCPUの代打ちが入ることが多い。落ちた人は残る3人が代打ちとなる)。また、退席した場合はペナルティとして0点(点棒をすべて失った状態)の最下位として清算、記録が行われる。
 
== チョンボについて ==
本記事では、罰符が適用される反則行為についてを'''チョンボ'''と定義したが、さらに狭義と広義のチョンボがある。
 
=== 狭義のチョンボ ===
元来は「間違った[[和了]]」の意味であり、和了の条件を満たしていないにも関わらず和了を宣言したような場合('''誤ロン'''あるいは'''誤ツモ''')をチョンボと呼んだ。チョンボは、漢字では'''錯和'''、または、'''狆和'''、または'''沖和'''と表記される。
 
=== 広義のチョンボ ===
罰符が適用される反則行為にとどまらず、麻雀における反則行為全般についてチョンボと呼ぶ場合がある。また、日常生活においても、不注意による失敗をチョンボと表現することがある。
 
== 関連項目 ==