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[[画像:Heinrich Friedrich Füger 006.jpg|thumb|250px|ディド(Heinrich Friedrich Füger作)]]
'''ディド'''(Dido、生没年不詳(''Dido'')は、[[カルタゴ]]を建国したと伝えられている[[伝説]]上の[[女王]]。元は[[フェニキア]]の[[都市国家]][[テュロス]]の[[国王]]の娘で初めは'''エリッサ'''(Elissa)と呼ばれていた。
 
== 伝記 ==
初め、父の弟で[[メルカルト]]の[[神官]]をしていた[[シュカイオス]]と結ばれて同じく[[巫女]]として仕えていた。父の死去の際、彼女と兄の[[ピュグマリオン_ (テュロス王)|ピュグマリオン]]([[:en:Pygmalion of Tyre]])が共同で国を治める様に[[遺言]]された。ところが、兄は王位の独占と叔父の財産目当てに遺言に違えてシュカイオスを[[暗殺]]し、彼女ディドの命をも狙った。そこで彼女は全てを捨てて心ある家臣たちとともに航海に出たのである。
 
ディドの一行は途中[[キプロス島]]で豊饒の女神[[アスタルト]]に仕える[[神官]]と神殿に献上される予定であった[[乙女]]達を受け入れながら旅を続け、現在の[[北アフリカ]]・[[チュニジア]]の地に辿り着いた。そこで彼女はこの地の王である[[イアルバス]]に[[土地]]の分与を申し入れた。イアルバスは1頭の[[ウシ|牝牛]]の皮が覆えるだけの土地であれば分与しても良いと応えた。そこで彼女は牝牛1頭分の皮を細かく引き裂いて土地を取り囲み、[[砦]]を築くだけの土地を得た。
ところで、[[古代ローマ]]の詩人[[ウェルギリウス]]作の[[叙事詩]]である『[[アエネイス]]』にはこれとは違う物語が書かれている。
 
英雄[[アエネアス]]は祖国[[イリオス|トロイア]]滅亡に仲間とともに流浪の末にカルタゴに漂着する。そこで彼は女王として国を治めているディドに歓待を受ける。彼女は自分と同じような境遇であるアエネアスに同情し、やがてそれは愛情に変わっていった。そして、2人は契りを結ぶ。ところが、アエネアスに[[イタリア半島]]に向かうように[[神託]]を下していた[[ユピテル]](大神[[ゼウス]])は、改めて[[メルクリウス]]([[ヘルメス]])に命じて神託の実行を促した。そこで彼はイタリア行きを決意して出発してしまう。アエネアスに裏切られたディドは悲嘆の余り、火葬の炎に身を焼かれて命を絶ったという(アエネイス第4巻)
 
 
== 関連項目 ==
*[[ヘンリー・パーセル]] - ディドを題材にした歌劇「ディドとエネアス」を作曲。
*[[渡邉由自]] - [[小学館]][[キャンバス文庫]]にて、エリッサ(ディド)と一体化した現代の女子高生の運命を描いた「海のエンジェル」シリーズを執筆。
 
 
{{Commonscat|Dido|ディド}}
[[category:カルタゴ|ていと]]
[[Category:フェニキア]]
[[Category:神話]]
 
[[ar:عليسة]]
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