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'''酉陽雑俎'''('''ゆうようざっそ''')は、[[中国]]の[[唐]]代に荒唐無稽な怪異記事を集録した書物である。[[段成式]]([[773年]] - [[863年]])撰、20巻・続集10巻。[[860年]]([[咸通]]元年)頃の成立である。
 
撰者の段成式は、時の宰相や[[節度使]]であった[[段文昌]]の子である。[[青州]][[臨淄県]]([[山東省]])の出身、[[字]]は柯古。官は秘書省の校書郎となり、宮中にある秘閣の蔵書に精通していた。その上、段家には蔵書が多く、また、[[仏典]]にも詳しかった。[[江州]]刺史、太常少卿などの官を歴任した。官を辞してからは、[[襄陽]]に居を構え、863年(咸通4年)に没した。
 
書名の「酉陽」は、[[湖南省]]にある小酉山の麓に、書1,000巻を秘蔵した穴が存在するという伝承に則っている。内容は、神仙や仏菩薩、人鬼より、怪奇な事件や事物、風俗、さらには動植物に及ぶ諸事万般にわたって、異事を記しており、中国の[[小説]]あるいは随筆中においてその広範さは一二を争う。[[魯迅]]の愛読書であり、[[南方熊楠]]が、[[プリニウス]]の『[[博物誌]]』と名を比した書としても知られる。
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== 文献 ==
*『酉陽雑俎』段成式[撰],今村与志雄訳注([[平凡社]], [[1980年]] - [[1981年]])5冊 ([[東洋文庫 (平凡社)|東洋文庫]];382,389,397,401,404)404)
 
[[Category:中国の文学作品|ゆうようさつそ]]