「ペレンノール野の合戦」の版間の差分

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'''ペレンノール野の合戦'''は[[J・R・R・トールキン]]の小説『[[指輪物語]]』において、[[ゴンドール]]の都[[ミナス・ティリス]]の攻略を目指す[[サウロン]]の[[モルドール]]及びその同盟国軍と、それを阻止しようとするゴンドールおよびその同盟国軍との間で戦われた架空の合戦である。
 
モルドール軍には[[ハラドリム]]、東夷の軍が加わった。ゴンドール軍は、ミナス・ティリス守備軍のほか、ゴンドール諸封土から招集された兵、[[ローハン]]軍で構成された。[[指輪の仲間]]では[[ガンダルフ]]、[[アラゴルン]]、[[レゴラス]]、[[ギムリ]]、[[メリアドク・ブランディバック]]が戦った。[[ペレグリン・トゥック]]は戦闘には参加しなかったが、ゴンドールの近衛兵として守備に当たった。
 
ペレンノール野の合戦は、[[第三紀 (トールキン)|第三紀]]3019年3月15日に起こった。ただし、14日にはミナス・ティリスはモルドール軍に包囲されており、戦闘はさらに前から行われていた。本項ではミナス・ティリス攻囲も含めて記述する。
 
== 開戦までの経過 ==
ミナス・ティリスの攻囲は予想されていたため、ミナス・ティリスにゴンドールの諸封土から兵が招集され、10日までには到着していた。また、[[ローハン]]軍やアラゴルンの一行もそれぞれミナス・ティリスを目指して進軍していた。
 
=== ローハン ===
 
=== アラゴルン一行 ===
セオデンに同行していたアラゴルンは、6日、[[オルサンク]]の[[パランティーア]]を覗き、サウロンに[[イシルドゥア]]の世継ぎとして正体を現した。同時に、ゴンドールが南からも襲撃されるであろうことを知り、自ら[[死者の道]]を通り、救援に向かうことを決意した。レゴラス、ギムリ、[[エルラダンエルロヒア]]、そして[[エリアドール]]の[[ドゥネダイン]]はこれに同行し、[[エレヒ]]で召集された死者の軍勢とともに13日、[[ペラルギア]]に到着し、[[ウンバール]]の艦隊を壊滅させた。アラゴルンはそこで死者の軍勢を解放し、周辺から召集した兵とともに奪ったウンバールの艦隊に乗ってミナス・ティリスを目指した。
 
=== ミナス・ティリス ===
モルドール軍の指揮は[[アングマールの魔王]]で、他の[[指輪の幽鬼|ナズグール]]も包囲に参加し、恐怖によって都の戦意をくじいた。堅固な第一防壁によって城内を直接攻撃することはできなかったが、燃える石や戦死者の首級を投石器で打ち上げ、火と恐怖をゴンドール軍に与えた。攻城用櫓による攻撃も行われたが、これは成功しなかった。15日未明、[[グロンド]]と名づけられた破城槌が持ち出され、アングマールの魔王の魔力のもとで防壁の城門部分を攻撃し、これを破壊した。
 
アングマールの魔王は入城しようとし、城門前でガンダルフと対峙したが、ローハン軍の到着を知らせる角笛をきき、城門から立ち去った。
 
== ペレンノール野の合戦 ==
ローハン軍は夜明けにペレンノール野に突入し、戦闘を開始した。ローハン軍はペレンノール野の北半分近くに広がり、セオデン王の部隊はハラド軍と戦い、首領を討った。しかし、セオデンのもとに怪鳥に乗ったアングマールの魔王が飛来し、近衛部隊の馬を恐慌に陥れ、セオデンの乗馬雪の鬣は矢を受け、セオデンは雪の鬣の下敷に倒れた。
 
アングマールの魔王はセオデンに止めをさすべく着地したが、男装して秘密裏に行軍に参加していたセオデンの姪[[エオウィン]]姫がそれを妨げようと魔王に挑戦した。魔王は人間の男には自分を倒せないと威嚇したが、エオウィンは自分が女であることを明かし、怪鳥の頭を切り落とした。魔王は矛で攻撃し、エオウィンの盾を砕き、さらにとどめを刺そうと矛を振りかぶったが、エオウィンと一緒に秘密裏に行軍に参加していたメリアドクが背後から[[塚山出土の剣]]で魔王の足を刺し、さらにエオウィンにも前から刺され、消滅した。
 
エオウィンは倒れ、セオデンはメリアドクに最後の別れを告げた後、駆け付けた甥の[[エオメル]]に王位を譲って死亡した。エオメルはセオデンの亡骸をミナス・ティリスに運ばせた後に、エオウィンが倒れていることに気付いて狂気にかられ、戦場に戻り全軍で突撃した。
 
ローハン軍の参戦によって包囲が破れたので、ミナス・ティリスの防衛軍は城内から撃って出てローハン軍を支援した。その後は一進一退の攻防が続いたが、モルドール軍が次々に補強されていくので守備側にとって況は厳しかった。
 
午前の中ごろ、ウンバールの海賊船が大河をさかのぼってきて、攻撃側の勝利が決定したかと思われたが、乗船していたのはアラゴルンの一行とその招集した軍勢だった。アラゴルンは[[エレンディル]]の戦旗を掲げて上陸し、戦闘を開始した。これで大勢は守備側に傾いた。以後闘いは続いたが、日暮れまでに戦闘は終わった。
 
== デネソールの乱心 ==
ミナス・ティリスには代々[[パランティーア]]が伝えられていたが、[[ミナス・イシル]]がナズグールに占拠されてからは、代々の王、執政は使用を控えていた。しかし、デネソールは困難な治世に立ち向かうべく度々パランティーアを使用していた。ミナス・ティリスが包囲される直前、息子ファラミアが投げ矢と[[黒の息]]によって重態に陥ったことに動揺し、パランティーアを覗き、アンドゥインをウンバールの海賊船がさかのぼっていることを知った。デネソールは絶望し、ミナス・ティリスの守備の指揮を放棄してファラミアの看護にあたったが、ファラミアの容体にも望みを失い、自らと息子を生きたまま火葬に付すべく、侍僕を呼ぶようにペレグリンに命じ、同時にペレグリンの奉公を解いた。ペレグリンは侍僕を呼んだあと、近衛兵の[[ベレゴンド]]に会い、持ち場を離れてファラミアを救うため力を尽くすよう依頼した。ペレグリンはさらにアングマールの魔王との対峙のおわったガンダルフに事情を話し、二人で執政家の廟へ駆けつけた。
 
廟の入り口ではベレゴンドが、侍僕が廟に入ることを防いでいた。ガンダルフとペレグリンは廟に入り、ファラミアを救い出したがデネソールはパランティーアとともに火の中に入り、死亡した。
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