「絶版」の版間の差分
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事実上の絶版について加筆 |
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'''絶版'''(ぜっぱん)とは、[[重版]]などで新しく[[印刷]]することを断念され、[[版権]]が放棄された[[書籍]]のこと。絶版になると書籍の現物が流通しなくなるため、当該書籍を[[書店]]で注文しても入手できなくなる。
転じて、生産が中止され一般流通からの入手が困難になっている物品に対しても用いる。
== 絶版になる理由 ==
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絵本『[[ちびくろサンボ]]』の例のように、見る人によって内容が差別的であると判断された場合などは、売上がある本でも出版社の判断によって絶版にされる場合がある。なお、登場人物の描写に差別的表現があるとして批判を受けた[[栗本薫]]著の『[[グイン・サーガ]]』1巻の例では、問題を指摘された初版を絶版とし、内容を修正した改訂版が発売された。
著者の意向で絶版になることもある。[[高村薫|髙村薫]]は、一度世に出した作品でもそれを執筆当時の成果物として絶対視せずにその後も育て続けるという考えの持ち主で、文庫化などの際には全編大幅に改稿した
[[安部公房]]の『[[飛ぶ男]]』は当初、安部の遺稿として出版されたが、出版後に安部の夫人である[[安部真知]]が故人に無断で手を加えていたことが問題となり絶版となっている。
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作品が[[映画]]化されるなど再び話題になった場合や、要望が多く出版社も興味を示した場合などには、絶版となっていた書籍が他の出版社から[[復刊]]されることがある。
しかし出版社と著者の間の契約が曖昧であったり、出版社が将来の人気再燃を睨んで版権を保持しておきたがる場合もあるため、両者の区別が外部から見て判然としないことも少なくない。このため一般には、品切重版未定であっても'''事実上の絶版'''として捉えられることも多い。
== 出版以外の業界では ==
製造業の世界でも出版界に倣って、ある品目の生産が永久的または半永久的に中止されることを「絶版」と呼ぶ言い回しが広く用いられている。特に[[自動車]]業界では車種が生産終了となり、後継モデルが登場せず、系譜が途絶えて廃止となった車種のことを「'''絶版車'''(ぜっぱんしゃ)」と呼ぶ。
また、部品の在庫・生産終了の
[[プラモデル]]業界では、商品の金型が廃棄されることは少なく、同一メーカーにおける再稼働や、他メーカーへの移動などによって、一旦生産中止になった商品がのちに復活・再販されることが少なくない。
音楽・映像ソフト業界(
== 関連項目 ==
* [[廃盤]]
* [[復刊ドットコム]]
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▲[[Category:出版|せつはん]]
▲[[Category:中止|せつはん]]
[[de:Out of print]]
[[en:Out of print]]
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