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'''霧信号所'''(きりしんごうしょ)は、[[航路標識]]の一種。視界が悪いときに[[音]]で[[船舶]]に位置を知らせるものである。'''霧笛'''(むてき)とも呼ばれる。
[[画像:inuboz34.jpg|thumbnail|300px|犬吠埼灯台霧笛室(エアサイレン)]]
[[画像:Hiyoriy0.jpg|thumbnail|300px|日和山灯台のダイヤフラムホーン]]
'''霧信号所'''(きりしんごうしょ)[[航路標識]]の一種である。視界が悪いときに[[音]]で[[船舶]]に位置を知らせるものである。'''霧笛'''(むてき)とも呼ばれる。
 
多くは[[灯台]]に併設され、その鳴り方([[周期]]:音を鳴らす時間と止めている時間の組み合わせ)が信号所毎に異なるため、どこから発せられているものか識別できるようになっている。音の発し方は多くがダイヤフラムホーンとなっているが、犬吠埼灯台ではエアサイレンを採用している。しかし、電波標識の整備に伴い廃止が進んでおり、2007年9月現在日本には16ヶ所(北海道=10=10ヶ所、東北=4=4ヶ所、関東=2=2ヶ所)が残るのみで、海上保安庁は2009年度末までに全廃を予定している。
 
 
== 種類 ==
音の発し方により区別される。
; ダイヤフラムホーン(電磁式発信器)
: 電磁力により発音板を振動させ吹鳴する。日本で現在主流の方式。
; エアサイレン(圧搾空気方式)
: 圧縮空気によりサイレンを吹鳴する。日本では現在[[犬吠埼灯台]]のみ使用。
 
== 歴史 ==
*[[1877年]]([[明治10)11]]10年)[[11月20日]] [[尻屋埼灯台]]([[青森県]][[東通村]])に日本で初めて霧鐘が設置された。
*[[1879年]](明治12)1212年)[[12月20日]] [[尻屋埼灯台]]に蒸気式霧笛を採用。これを記念して[[12月20日]]が霧笛記念日となっている。
*[[1888年]](明治21)921年)[[9月15日]] 白神岬霧警号にて初めてエアサイレン(圧搾空気方式)を採用。
*[[1900年]](明治33)233年)[[2月15日]] [[襟裳岬灯台]]の霧笛用動力源として、初めて石油発動機関が採用される。
*[[1903年]](明治36)236年)[[2月20日]] 平舘霧警号に初めてダイヤホーンが採用される。
*[[1925年]]([[大正]]14)414年)[[4月12日]] 青森港霧信号所で初めてモーターサイレンが採用される。
*[[1954年]]([[昭和]]29)229年)[[2月22日]] 釧路港南防波堤霧信号所に初めてダイヤフラムホーン(電磁式発信器)が採用される。
*[[1965年]](昭和40)340年)3月 [[落石岬灯台]] の霧信号所に初めて自動霧探知装置(バックスキャッター式)が採用される。
*[[1974年]](昭和49)349年)[[3月29日]] 焼尻島霧信号所で霧信号装置の自動遠隔制御が始まる。
*[[2008年]]([[平成20)3]]20年)[[3月31日]] [[犬吠埼灯台]]の霧信号所が閉鎖される。
 
== 霧信号所のある主な灯台 ==
* [[宗谷岬灯台]] ([[北海道]][[稚内市]])
* [[稚内灯台]] (稚内市)
* [[納沙布岬灯台]] (北海道[[根室市]])
* [[花咲灯台]] (根室市)
* [[落石岬灯台]] (根室市)
* 湯沸岬灯台 (北海道[[浜中町]])
* [[襟裳岬灯台]] (北海道[[えりも町]])
* 日和山灯台 (北海道[[小樽市]])
* 陸前大島灯台 ([[宮城県]][[気仙沼市]])
* [[犬吠埼灯台]] ([[千葉県]][[銚子市]])
 
== 関連項目 ==
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==外部リンク==
*[http://www.kaiho.mlit.go.jp/index.html 海上保安庁]
 
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