「ジェットエンジン」の版間の差分

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[[画像:Easyjet thrust reversers arp.jpg|thumb|200px|ファン経由のバイパス流をナセル側面から前方に偏向させるドアを持つ[[エアバスA319]]]]
''{{Main|逆噴射装置}}''
ほとんど全ての旅客機用ジェットエンジンと軍用エンジンのいくつかは、着陸滑走距離の短縮化のために[[逆噴射装置]](スラストリバーサ)と呼ばれるブレーキ機構を備える(名称から連想されるようにエンジン内のタービが逆回転して吸気口と排気口が入れ替わるわけではない)。これは排気もしくはファンによるバイパス流をエンジン前方に偏向することで後方への推力を発生させ、着陸時の機体を減速させるために用いられる。
 
ターボジェットや低バイパス比のターボファンではノズルの後ろでハの字型ドアを展開し、高温排気そのものを斜め前方に偏向するものが多い。一方、高バイパス比のターボファンではファンでバイパスした空気流のみを偏向するものもある。このようなものはエンジン側面(ナセル)にリバーサドアが取り付けられており、ドアの動きと連動するシャッターが後部へ向かう空気の流れを遮断・偏向することで、ファンから取り込んだ大量の圧縮空気を斜め前方へ噴射する。このような高バイパス比ターボファンの場合はノズルからの気流を偏向せずとも以上の方法で十分な後方推力を得ることができる。