「MiG-25 (航空機)」の版間の差分

ミグではそれまで、[[I-3U_(航空機)|I-3U]]、[[I-7U_(航空機)|I-7U]]、[[I-75_(航空機)|I-75]]、そして[[Ye-150_(航空機)|Ye-150]]といった超音速迎撃戦闘機の開発実績があり、その十分な研究成果を持っていた。また、これらの[[試験機]]では「ウラガーン」迎撃システムが試験され、超音速での迎撃システム構築の基礎データを集積していた。一連の試作機はYe-150と[[Ye-152_(航空機)|Ye-152]]で完成の域に達し、両機は持続時間は限定的ながら、高度22 - 23 kmの空域において最大3000 km/hでの飛行を実現した。また、B-58、XB-70、SR-71という恐るべき標的に対し有効な攻撃を加えるため、長距離の捜索[[レーダー]]と長射程[[空対空ミサイル]]の開発も急がれた。
 
その結果完成されたのが、[[1961年]]に姿を現した'''Ye-155'''<ref>'''E-155'''とも書かれる。</ref>('''{{lang|ru|Е-155}}'''<small>イェー・ピヂスャート・ピャーチ</small>)であった。これはYe-150/152の純粋な発展型であったが、所期の能力を達成するため、その機体構成は大きく変更されていた。まず、機体の構成素材が変更され、高速飛行に際しての高熱に対する耐久性が高められた。[[エンジン]]は大型の[[ターボジェットエンジン]][[R-15_(エンジン)|R-15-300]]が2 基搭載され、[[垂直尾翼]]は外開きの2枚装備とされた。この垂直尾翼2枚装備はMiG-25が世界初である。大型の捜索レーダーを搭載するため、[[インテーク|空気取入口]]は機から機体両脇に移動され、長大な機首には大型の[[レドーム]]が装備された。ここには、地上から上空の目標まで誘導される自動迎撃装置が搭載された。
 
Ye-155には迎撃戦闘機型の'''Ye-155P'''('''{{lang|ru|Е-155П}}''')の他、高速偵察機型の'''Ye-155R'''('''{{lang|ru|Е-155Р}}''')と[[巡航ミサイル]]母機型の'''Ye-155N'''('''{{lang|ru|Е-155Н}}''')が開発された。但し、Ye-155Nの実用化は見送られた。
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