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| ユニットコスト=<br />'''777-200:''' 178-195百万米ドル <br /> '''777-200ER:''' 190-212.5百万米ドル <br> '''777-200LR:''' 219-243百万米ドル <br /> '''777-300:''' 210-234百万米ドル <br /> '''777-300ER:''' 237-264百万米ドル <br /> '''777F:''' 232.5-240百万米ドル
}}
'''ボーイング777'''('''Boeing 777'''、ボーイング・トリプルセブン)は[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[ボーイング]]社が開発した長距離[[ワイドボディ]]双発[[ジェット機|ジェット]][[旅客機]]である。初飛行は[[1994年]]。日本は[[YX]]の2類の胴体サイズして開発に参加しており、21%6つ開発分担比を占め派生型が存在する。
 
== 概要 ==
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=== 特徴 ===
777の翼幅、胴体長は747-400をも凌ぐ程で、双発機としては世界最大である。エンジンも巨大かつ強力で、その直径は[[ボーイング737]]の胴体に匹敵する程である。[[着陸装置]](ランディング・ギア)は商業ジェット機の中でも特に大きく、装着されるタイヤも商業航空旅客機としては非常に大きなものである。2本の主脚はそれぞれタイヤを6個備えており、このことからも777の巨大さが伺える。メインデッキ下の貨物室が大きく、旅客だけでなく貨物でも収益が得られる飛行機である。
777は、全体をコンピュータ上で設計された最初の商用航空機としても知られている。777の設計は[[CATIA]]を用い、世界各地の開発拠点で並行して進められ、「バーチャル777」ともいえる仮想の機体を使って様々な試験が行われた。また777の制御ソフトウェアは、ほぼ全てが[[Ada]]で記述されている。
 
777はボーイング社の旅客機としては初めて操縦系統に[[フライ・バイ・ワイヤ]]を採用した。しかし、同じフライ・バイ・ワイヤの[[エアバス]]製の機体と違い[[操縦桿]]を残すなど、従来の機材を使ってきた航空会社でも違和感なく移行できるコックピットになっている。また、コックピットの表示装置は従来の[[ブラウン管]]から[[液晶ディスプレイ|液晶]]に変更されている。
777-300ER型機は[[エアバスA380|エアバスA380-800型機]]及び747-400型機に続く3番目に大きな商業旅客機である。最大離陸重量(MTOW)351メートルトンのテストも行われた。
 
777は、全体をコンピュータ上で設計された最初の商用航空機として知られている。777の設計は[[CATIA]]を用い、世界各地の開発拠点で並行して進められ、「バーチャル777」ともいえる仮想の機体を使って様々な試験が行われた。また777の制御ソフトウェアは、ほぼ全てが[[Ada]]で記述されている。
777の翼幅、胴体長は747-400をも凌ぐ程で、双発機としては世界最大である。エンジンも巨大かつ強力で、その直径は[[ボーイング737]]の胴体に匹敵する程である。[[着陸装置]](ランディング・ギア)は商業ジェット機の中でも特に大きく、装着されるタイヤも商業航空機としては非常に大きい。2本の主脚はそれぞれタイヤを6個備えており、このことからも777の巨大さが伺える。メインデッキ下の貨物室が大きく、旅客だけでなく貨物でも収益が得られる飛行機である。
 
777はボーイング社の旅客機としては初めて操縦系統に[[フライ・バイ・ワイヤ]]を採用した。しかし、同じフライ・バイ・ワイヤの[[エアバス]]製の機体と違い[[操縦桿]]を残すなど、従来の機材を使ってきた航空会社でも違和感なく移行できるコックピットになっている。また、コックピットの表示装置は従来の[[ブラウン管]]から[[液晶ディスプレイ|液晶]]に変更されている。
 
日本は[[YX]]の2機種目として開発に参加しており、21%の開発分担比を占める。
航空会社ごとの仕様にもよるが、全座席後部に小型液晶ディスプレイを備え、乗客が個々に見たい番組を選択し視聴可能である。
 
航空機は開発から初飛行に至るまで、ほとんどは性能や設備等の問題で工程が遅れるものだが、777は工程が予定通り進められて開発された航空機である。
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=== 777-300ER(773B) ===
[[Image:FGSQM.PNG|thumb|right|200px|[[エールフランス]] 777-300ER型機。客室ドアが左右側面に5枚づつある。胴体の尾翼部分下面にテールスキッドが見える。]]
777-300型機の航続距離延長型であり、[[ボーイング747-400|747-400]]型機の後継需要向け機種として設計された。[[エアバスA380|エアバスA380-800型機]]及び747-400型機に続く3番目に大きな商業旅客機である。最大航続距離は7,880海里(14,594km)。初飛行は[[2003年]]2月24日である。
 
この777-300ER型機は115,300 [[重量ポンド|lbf]](513 k[[ニュートン|N]])の推力を生み出す現在世界で一番強力な[[ターボファンエンジン]]、[[ゼネラル・エレクトリック GE90|GE90-115B]]エンジンを搭載<ref>最大離陸重量(MTOW)351メートルトンのテストも行われた。</ref>したほか、多くの改造がなされた。777-300より主翼が延長されており、翼端は角度を付けて後方に曲げられている[[ウイングレット|レイクドウイングチップ]]が装備されている。これは777-200LR、767-400にも採用されており、[[ボーイング747-400|747-8]]でも採用予定で近年のボーイング機ではトレンドになりつつある。
 
日本では[[全日本空輸]]、[[日本航空]]がこの型を運用中。両社とも主に、アメリカ線などの長距離路線に投入しているが、唯一、伊丹-成田線で国内線運用がある。但しこの間は国内線運用のため2クラス運航であり、サービスも国内線扱いである。777-300ERは国際線機材であり、実際には全日本空輸は4クラス・日本航空は3クラス(一部機材は4クラス)仕様である。その為、国内線運用時のエコノミー座席の前方は国際線のビジネスクラス(と、プレミアムエコノミークラス)のシートになる。ファーストクラスは全日本空輸はスーパーシートプレミアム、日本航空はクラスJとして有償提供される。また国際線で使用されるシートモニター等は使用できない。通常ファーストクラスは100万円以上するものだが、伊丹-成田線は2万円弱でファーストクラス体験が出来ることで航空ファンの間では人気路線の一つである。以前は747-400国際線仕様で同様の運行をしていたが、[[大阪国際空港]]の乗り入れ規制によって777-300ERに変更した。