「MiG-25 (航空機)」の版間の差分

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そしてこのMiG-25を分解調査したところ
* [[チタニウム]]を大量に使用していると見られていたが、実際には[[ニッケル]]鋼が多く使われていた。マッハ3これの飛行は機体表面を300℃に過熱させるマッハ3での飛行に耐えられず、MiG-25が安全に飛行できる最高速度はマッハ2.83程度だった
* 迎撃に特化した戦闘機であり、機動性などそれほどない。
* そのことからMiG-25が安全に飛行できる最高速度はマッハ2.83程度。
* 巨大なエアインテークとノズルは当初予想されていたターボファンではなく、またエンジンやターボラムジェットで無く、高速飛行時のラム圧縮効果をあらかじめ見込んで圧縮比を低く設定したターボジェットエンジンの採用によるものであった。
* 迎撃に特化した戦闘機であり、機動性などもそれほどよくはない。
* 電子機器はハイテクを駆使していると見られていたが実際にはオーソドックスな[[真空管]]が多く使われており先進性より信頼性を重視したものとなっていた。方式は旧式であったが、しかしこのためレーダーの出力は600kwと極めて大きいものとなり、相手方の妨害電波に打ち勝って有効であったと伝えられている。<ref>『週刊ワールドエアクラフト』2001/6/12号、P11より。</ref>他にも、半導体回路を使用すると[[核爆発]]の際に発生する[[電磁パルス]]で回路が焼損するおそれがあるため使用しなかったとの説もある。
* 巨大なエアインテークとノズルは当初予想されていたターボファンではなく、またターボラムジェットでも無く、高速飛行時のラム圧縮効果をあらかじめ見込んで圧縮比を低く設定したターボジェットエンジンの採用によるものであった。
* 電子機器はハイテクを駆使していると見られていたが実際にはオーソドックスな[[真空管]]が多く使われており先進性より信頼性を重視したものとなっていた。方式は旧式であったが、しかしこのためレーダーの出力は600kwと極めて大きいものとなり、相手方の妨害電波に打ち勝って有効であったと伝えられている。<ref>『週刊ワールドエアクラフト』2001/6/12号、P11より。</ref>他にも、半導体回路を使用すると[[核爆発]]の際に発生する[[電磁パルス]]で回路が焼損するおそれがあるため使用しなかったとの説もある。
 
などのことが判明、結局西側諸国の過大評価であったことがわかった。
:ただし、このMiG-25の「過大評価」はアメリカ空軍が予算、特にF-15開発の予算を獲得せんがために、ソ連の脅威を宣伝した結果とも言われる。高速に特化した機体の運動性がさほど高くは無いであろう事は、アメリカもマッハ3級の戦闘機・爆撃機を試作していた経験から、十分承知だっ予測していたと思わもされる。
 
なお、MiG-25の設計年次は、F-15などより実質的に1世代前であとな点に注意されたい。真空管を使う逸話は時代遅れの設計だという指摘にしても、MiG-25のプロトタイプが制作された1960代には、レーダー回路に使えるような大容量のトランジスタやICなどは、そもそもアメリカでもまだ実用にならなかった時代である。なおその後ベレンコ中尉は取り調べの後、希望通りアメリカへ[[亡命]]。MiG-25はソ連に返還された。
 
=== 主な派生型 ===