「ノート:日本語の方言」の版間の差分

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Enirac Sum (会話 | 投稿記録)
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:そこで考えたのですが、方言分布を元に再構築をするのであれば、目次化を検討してみては?と思いました。例えば福岡県の方言(網)⇒筑後平野の方言(=筑後方言:属)⇒筑後弁(種)の様に、分類表のテンプレートを活用するのも有りかと思います。参考:[[Wikipedia:ウィキプロジェクト 生物/分類表 | 生物分類表]]<br>
:この表現方法にて筑後方言等の言い方を使用するのであれば、同時に筑後弁等の表記も分類できますから、一石二鳥となると思います。勿論独自の研究も兼ねての出典の多いカテゴリですので、それはその地域の方々の意見や参照する文献にて細分・整理・統一して行けば、それは独自の観点からは離れた見解になり、Wikipediaが目指す中立的な観点を逸脱しないと考えます。(個人的には見栄えも良くなりカッコイイとも思います)如何でしょうか?--[[利用者:Netdiver lucifer|でるで]] 2008年4月14日 (月) 03:25 (UTC)
 
[[利用者:Enirac Sum/日本語の方言|文献調査結果を追加しました。]]講座方言学のシリーズは中部方言の巻だけ図書館に見当たらなかったので今のところ書いていません。なお新しく追加した書籍もいずれも県別に執筆者を分けるのを基本とした形式ですので「~県方言」というのが目立ちますが、書籍の体裁がそうであるということも考慮してご覧ください。
 
日本語の方言の記事について、全体としての用語の使い方を日本語版ウィキペディア内で統一するということは、日本語版ウィキペディアが百科事典である以上当然必要なことだと思います。それは大局的な分類の観点から見てもそうですし、個別の方言記事として見てもそうです。現状は、意味がある用語の使い分けではありません。単に一つの事典の中で用語が不統一というだけです。Marianneさんの示してくださった議論の「八端十字架」のように個々に特別な理由があるならば別ですが、この問題に関しては一部の例外的記事を除いて、今のところそのような理由を見出すことができません。N yotarou さんは「統一する必要があるとも思いません」とおっしゃっていますが、全く同じ種類のことを説明しているのに、特に理由もなく用語がばらついている百科事典があるでしょうか。「特に理由がない場合は用語を統一する」というのは、百科事典として、それどころか一つの書物として当然のことであり、世の中の一般の書籍でも市販の百科事典でもそしてウィキペディアでも現に行われていることだと思うのですが。
 
FAT26さんは、「個別の記事は、その風土を含めて述べようとする意思もある」とおっしゃっていますが、なにも学術的分類がその風土だとか地元の人たちの地域意識、方言意識を全く無視して行われているわけではありません。むしろそれらはかなり考慮に入れられています。従って、学術的分類と、一般的な「~弁」という名称が指す区分は、相当な部分重複するものです。ですから、「~弁」と「~方言」という記事を別々に立てようとすれば、大半の記事が2つずつ重複することになってしまいますし、そのような場合にのみ「~方言」に統一するとすれば、結局不統一で非体系的な乱雑な状態になってしまいますから到底そのような案は受け入れられません。「皆さんが共有認識する体系と分類名「~方言」を完成することが先で、それから個別の記事がそれに該当するのかどうかの検証ということ」という方針には私も賛同できますし、皆様にも納得していただける方言区分案を考えるために書籍の調査も進めております。今まで調べたところでは、現在「~弁」という記事名になっている方言の大半は、「~方言」にそのまま置き換えた名称が学術的区分名としても使われていることが確認できています。ですから、私の今の考えとしましては、単純に「~方言」に置き換えた場合の名称を学術的区分として見つけることができない一部の方言について、適切な名称や区分の検討・微調整を行えばよく、全体としては「~方言」への改称で問題ないと思います。
 
Baldandersさんは「伊予方言」という名前があまり用いられないとおっしゃっていましたが『講座方言学 8 -中国・四国地方の方言-』に四国方言の下位方言名として使われているのを確認できました。「愛媛方言」とほぼ同義のようです。またN yotarouさんは「伊勢方言」と「志摩方言」が用いられていないということを反対理由として挙げておられますが、これも『講座方言学 7 -近畿地方の方言-』に用いられていました。また『現代日本語方言大辞典 第1巻』にある「北・中勢方言」「志摩・南勢方言」という区分名も、伊勢・志摩の区分が背景にあるものと考えられます。『講座方言学 9 -九州地方の方言-』には久留米、大牟田、柳川を含む福岡県南部の方言として「筑後方言」が用いられており、その下位区分として「柳川方言」が立てられています。また「久留米方言」という用語も福岡県方言の章の最初に使われています。
 
でるでさんのおっしゃる分類のテンプレートというのは確かに面白い試みだとは思いますが、個別の下位方言をどの上位方言に帰属させるか、上位方言をどう設定するかで揺れが見られるので、テンプレートのような固定的なものだけではなく、記事内での説明がある程度必要な場合が出てくると思います。また方言区分の設定によっては、例えば「新潟方言」が北奥方言と越後方言にまたがるような例もありますので、生物のように単純にはいかないと思います。筑後弁の部分は意味がよく分かりません。県境などの行政区域と方言の境界は一致しないこともよくありますし、特に九州はそれが目立つ地域です。どの地域でも方言には上位区分と下位区分があり、広い範囲で話されている方言はさらに下位区分に分かれますし、細かく分かれている方言もさらに上位区分があります。範囲の広さは問題にならないと思います。なお、「広島方言」という言葉について言えば、私の調べた書籍では全て、広島県東部の「備後方言」と広島県西部の「安芸方言」の総称として、「広島県全域の方言」を指すのに用いていました。一般に使われる「広島弁」という言葉も、広島県全体を指さないというふうにはあまり感じないのですが、これについて何か出典はあるでしょうか。その場合、一般には広島市から離れたところの方言は何と呼ばれるのでしょうか。
 
書籍についてですが、Amazon.co.jpでのたった4件で判断するのはどうかと思います。私は「講座方言学」シリーズをはじめ様々な書籍にあたり、それらの「研究史」や「参考文献」などの項目に示されている書籍名をざっとですが確認しました。全て合わせれば1000件を超えるでしょう。全国方言概説書、個別方言概説書、方言語彙集、研究論文など様々な分野に渡るものです。そこで挙げられている書籍の書名を見ると、方言名が含まれているものは「~方言」の形式になっているのが圧倒的に多く、ちゃんと数えてはいませんが見たところ95%ぐらいには達していると思います。ほかに「~語」「~ことば」のものがときどき見られますが、「~弁」の形式になっている書名はほとんど皆無です。もちろん「~弁」の形式の書籍も存在しますが、そのようなものは言語学者でない人が書いた雑多な語彙の集積だったりするものも多く、あまり専門的なものはありません。方言について言語学的に正しく、かつ詳細に述べ、概説書でも参考にされるような書籍は、ほぼ全て「~方言」の形式になっているのが実態です。インターネットでの検索件数は、方言の専門家ではない一般人による用例がほとんどだと思われますのであまり参考にならないと思います。対象物について専門的に扱った書籍で名称の形式がほとんど統一されているとなれば、これは大きな意味があるでしょう。
 
[[ノート:筑後弁]]を拝見しましたが、議論の根拠になっているのがウィキペディア内部での記述状況や投稿者の個人的印象、ネット上の検索件数のようなものばかりで、[[Wikipedia:信頼できる情報源|信頼できる情報源]]の用件を満たさないものばかりなのがとても気になりました。九州方言ももちろん多くの研究者によって詳細が調査され明らかにされています。ウィキペディア上で多くの投稿者がフィールドワーク的に自分の知っている方言の特徴を書き連ねる必要はありません。そのような段階は少なくとも第二次世界大戦以前にとっくに終わっています。まさに「[[Wikipedia:独自研究は載せない|独自研究]]」そのものです。ウィキペディアを編集しているような世代は既に共通語の影響も著しくまた住人の移動も激しい時代ですから、自らの使っている・知っている方言に基づいて記事を書くと思わぬ誤謬を生むことにもなりかねません。もちろん近年の方言の変化の状況についてはなかなか資料が見つからなかったりすることもあると思いますが、そういう場合でもできるだけ信頼できる出典を探すべきだと思います。
 
現在のところ、「~弁」の形式で記事が存在するか赤リンクが張られている「津軽弁」「南部弁」「下北弁」「盛岡弁」「秋田弁」「庄内弁」「仙台弁」「山形弁」「福島弁」「会津弁」「茨城弁」「栃木弁」「群馬弁」「足利弁」「埼玉弁」「秩父弁」「千葉弁」「神奈川弁」「多摩弁」「伊豆弁」「静岡弁」「新潟弁」「佐渡弁」「富山弁」「金沢弁」「白峰弁」「加賀弁」「能登弁」「福井弁」「尾張弁」「名古屋弁」「三河弁」「美濃弁」「飛騨弁」「大阪弁」「河内弁」「摂津弁」「丹波弁」「淡路弁」「奈良弁」「紀州弁」「三重弁」「伊勢弁」「志摩弁」「伊賀弁」「但馬弁」「丹後弁」「岡山弁」「美作弁」「備前弁」「備中弁」「備後弁」「福山弁」「広島弁」「山口弁」「石見弁」「出雲弁」「徳島弁」「讃岐弁」「伊予弁」「土佐弁」「幡多弁」「大分弁」「宮崎弁」「福岡弁」「筑後弁」「柳川弁」「佐賀弁」「唐津弁」「田代弁」「諫早弁」「長崎弁」「佐世保弁」「島原弁」「五島弁」「対馬弁」「熊本弁」「日田弁」「鹿児島弁」「諸県弁」は、それぞれに対応する「~方言」の形式の名称が書籍で用いられているのを確認できています。[[利用者:Enirac Sum|Enirac Sum]] 2008年4月14日 (月) 15:27 (UTC)
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