「ペプチドグリカン」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
緒斗 (会話 | 投稿記録)
緒斗 (会話 | 投稿記録)
3行目:
==構造==
[[Image:Muréine.JPG|thumb|200px|right|ペプチドグリカンの構造]]
ペプチドグリカンの構造は菌種によって異なるが、代表的な例としてグラム陽性の[[黄色ブドウ球菌]](''Staphylococcus aureus'')では、''N''-アセチル[[グルコサミン]](GlcNAc)と[[N-アセチルムラミン酸|''N''-アセチルムラミン酸]](MurNAc)という2種の[[アミノ糖]]の交互の繰り返しを単位とし、ペンタ[[グリシン]]を架橋としたL-アラニン(Ala)-γ-D-グルタミン(Gln)-L-リシン(Lys)-D-Alaのテトラ[[ペプチド]]がLysに結合している。大腸菌では、Lysのかわりに''meso''-ジアミノピメリン酸がついている。ペプチドのアミノ酸配列と全体の構造は細菌種間で多様であるが、多くは各々のMurNAcには短いペプチド鎖(4-5 残基)が結合している。ペプチドグリカン層の厚さは[[グラム陽性菌]]で20-80 nm、[[グラム陰性菌]]で7-8 nmで陽性菌の方がはるかに厚く、陰性菌では乾燥重量の10%でしかないのに対し、陽性菌では90%に達する。
 
==[[生合成]]==