「子煩悩」の版間の差分

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前二つとは性格が異なり、親の立場にある者が上述の子煩悩や親バカの範疇を逸脱し、我が子の起こした問題を事実を歪曲してまで正当化したり、他人に損害を与えたり迷惑をかけてまで我が子の要求を通そうとするなどにまで至ると、「バカ親」と揶揄して称される。特に社会責任を負えない幼少期であれば問題も小さいが、[[モラトリアム]]期間にある[[子供]]の責任を親が退けたがる、あるいは社会的責任を問われる年齢に至っても親が尻拭いするようなケースでは、より問題が大きい。
 
この場合、既に子供に与えるべき愛情を大きく逸脱し、過剰過ぎるほどの保護・愛着を与え、周囲や他人に対しても迷惑に感じられることから、もはや微笑ましいなどの好意的感情は消え、侮蔑的・糾弾的な意味合いで用いられる。即ち、親の行為があまりにも愚かであるとして非難される際に用いられる語である。特に子に干渉しようとして、親が社会のルールを守れていない場合は尚更で、立派な[[モラルハラスメント]]そのものである。近年において、[[モンスターペアレント]]と同視されるようになっている。
 
必要以上に過保護に育てられた子供は、[[自己中心的]]な我侭に育ち、または嘘や虚偽を申し立てることにも無頓着になったり、[[犯罪]]を犯しても反省が出来なかったりすることもある。こうした親の存在が[[社会問題]]や[[教育問題]]として語られることもあり、この場合の親を指して「親バカ」と称するのは正確ではない(むしろ「バカ親」が正しい)。この場合は[[社会性]]の[[家庭教育]]の失敗や、[[虚栄心]]と保護傾向の強さに関連し、ひいては[[ソーシャルスキル]]の未成熟といった問題を当人に発生させる点で、保護者ぐるみでの[[人格]]問題が問われるケースである。